名古屋場所は、大関・照ノ富士(てるのふじ)、横綱白鵬(はくほう)両モンゴル出身力士が勝ち、千秋楽での決着となりました。なぜモンゴル力士は強いのでしょうか。
大けがしながらここまで復活してきた照ノ富士は、横から攻められてもバランスを大きく崩すことがありません。22歳の豊昇龍(ほうしょうりゅう)や霧馬山(きりばやま=25歳)が、鋭い動きで土俵を沸かせました。130㌔前後しかない体で粘る相撲には、目を見張りました。
さらには玉鷲(たまわし)。36歳とは思えない若々しい相撲を取り、200㌔を超える巨漢・逸ノ城(いちのじょう)も復活を感じさせました。
共通しているのは強い足腰、体幹の強さです。
白鵬のトレーナーや、モンゴルで相撲教室を開いている専門家、引退した横綱鶴竜(かくりゅう)関などに、トレーニングの特徴を聞いてきました。そこで、強い足腰、体幹をつくるためのトレーニングをことさら重視していることを知りました。 その現場を見たことがありますが、厳しい鍛錬で肉体は引き締まり、太る余地もないほどでした。
体幹を鍛えると筋肉のバランスがよくなり、体全体の安定性が高まるそうです。筋肉がつけば動きがスムーズになり、けがの予防にもつながるというので、最近日本でも重視されています。
土俵がなく、時間制限のないモンゴル相撲は、相手の膝または背中が地面につくまで続きます。強靭な体力がなければ続かないモンゴル相撲が、遺伝子としてあるのかもしれません。
「まず体を大きくしろ」「とにかくガンガンいけっ」という指導だけでは、体幹を鍛えた力士にはなかなか勝てない気がします。