毎場所、貴景勝(たかけいしょう)ー阿武咲(おうのしょう)戦を楽しみにしています。
10日目に対戦した両者は、頭からガツンと当たって激しい突き、押し合い。阿武咲が引いたところを貴景勝が見逃さず、一気に押し込みました。一瞬の判断が勝敗を分けました。
いま貴景勝は大関、阿武咲が前頭西5枚目と、番付の違いはありますが、実力差はそれほどないのではないか、と思っています。
貴景勝
貴景勝(日本相撲協会ページより)
阿武咲
阿武咲(日本相撲協会ページより)
〝ころころ体形〟は似ています。気の強さ、稽古熱心、突き、押しが得意と言うところも共通していますが、以前、二人の三番稽古(同じ相手と何番も繰り返す稽古)を見たときは、阿武咲が圧倒していました。
名古屋場所前でしたが、貴景勝が、師匠の貴乃花(たかのはな=元横綱)とともに阿武松(おうのまつ)部屋の稽古場を訪れました。二人のぶつかり合いは、それこそ火花が散るような激しいものでした。
稽古を見守る貴乃花、阿武松(おうのまつ=元関脇の益荒雄⦅ますらお⦆)両師匠からは厳しい声が飛び、全く気が抜けません。二人を伸ばそうとする両親方の気持ちがびしびし伝わってきました。
しかしその師匠はまもなく、二人とも大相撲界から去りました。背景には相撲界のどろどろしたものもあったようです。そうしたことにあまり関心がないので詳しくは知りませんが、厳しく育てられてきた若い二人にすれば寝耳に水、大激変に見舞われました。
その経験がどのような影響を及ぼしたのか、知るすべもありません。が、「まわし一本で勝負できる相撲が好き」といっていた阿武咲も、貴景勝も、そのあとは必死の日々だったはずです。
阿武咲は「これからの相撲界の中心になっていけるよう、二人で頑張っていきたい」と語っていました。苦しかった体験を生かせるかどうか。これからも両者の相撲を見守っていきます。
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