目が覚めたら04:50
窓から黄色い光!
あっ、寝てしもた!
飛び起きて、カメラを取り出し、2階のベランダに出た。
まだ見えてる。
バックムーン!
ひょえぇぇぇ。
まっ黄色。
神々しい光が、、、、、、黄ばんでいる、、、、、、。
これもいいっかぁ。
なんか遊んでしまったわ。
山賊。
蛾衆。
頭をグンと言う。
遂に、峻厳なる山頂に追い込まれ、捉えられ、その場で斬首。
冥途の土産と、岩の割れ目に積もった土を鷲掴みにすると絶命した。
気付いたグンは、手に握った土塊を、さも忌々しそうに投げ捨てると、
くそっ、と息を吐き捨て、地獄に向かった。
土の中に、一つの種があった。
紅蓮の炎の所為か、生暖かい地面が、種を目覚めさせた。
種は、必死に根を伸ばした。
血海の所為か、ぐんぐん根は育ち、茎を真上に伸ばし始めた。
上にかすかな光を感じたのだ。
地の底には、もう下が無く、遥か彼方に上がある。
茎はその上を目指して、ぐんぐん伸びた。
その意志だけが、細い茎を支えていた。
もう少し、もっと、もっと。
そして、赤黒く淀んだ境目から、蕾を突き出し、開花させたのだ。
そして、上は、まだまだ遥か彼方にあることを知った。
小さな小さな花は、
上を見上げて、微笑むと、茎の重さに耐えかねて、沈んでいくのでした。
終わり。