先日のこと。


仲間と飲んでたらメールの着信がある。2年近く音沙汰のなかった年下の友人Sからだった。

「久しぶりに飲みませんか?」という内容のメール。


かれこれ2年くらい前、当時Sを取り巻くいろんな環境の変化に対し、アドバイスをするつもりで、問題を打破するカンフルのつもりで、客観的意見のつもりで、言葉をぶつけた。


その言葉は思ってたよりも的確にSの非常に柔らかいところに当たったようで、猛烈に反論された。若いSの、それまであまり見たことのない剣幕に、その当時の問題のナイーブさを思い知った。Sもずっと思い悩んでたんだろうなきっと。


あのときSに放った言葉は確かに大きなお世話ではあった。が、今でも間違ってたとは思っていない。


元よりマメに連絡を取り合う仲ではなかったが、以来2年近く互いに連絡してなかった。


こちらから連絡するのも気まずいし、かと言って連絡の来る気配もなく、俺の旧いケータイのメールホルダーはメモリーがもういっぱいで、ちょうどその日決意してSのメールホルダーをこれまで届いたメールとアドレスごと削除しようとしてたところだったのだ。

縁があればまたどこかで遭えるだろうと思ってた。


しかしSから届いたメールのうちの一つが何故か保護設定になっており、メールホルダーの削除がうまくできない。ま、今日は飲んで削除は明日やろうと思った、そのタイミングでの2年ぶりのメールに心底驚いた。こういうことってあるんだな。


便りのないのは元気な証拠、あまり心配はしてなかったとか嘘の返信を送る。


メールホルダーは保存され、その日仲間と飲んだ酒が旨かったのは言うまでも無い。