ちょっと前のことになるんだが、なんだか気の合う後輩が珍しくメールをくれた。


「ヤバい店を教えてもらいました。夕方早めから行かなくてはいけないのですが、スケジュールはいかがでしょうか?」


どうやらいい呑み屋を人から教わったらしい。メールにリンク貼ってあったので飛んでみると、京成立石「宇ち多”」の情報が出てきた。京成立石には何度か行ってるが、時間に余裕無いことが多く鳥房に並ぶのがやっとで、とても宇ち多”に並ぶ時間までなかった。これまでは鳥房がメインだったのだ。いつか呑んでみたいと宇ち多”には前から興味あったので、


「超有名店じゃないすか。ここは土曜とかの早い時間から行った方がいいんじゃない?」と、返信する。


するとしばらくメールが返ってこなくなった(笑)。


んあ~しまった!なんかいらぬところで傷つけたなとか思う。本人が人から聞いて「そりゃあヤバい!」と感じ、せっかく誘ってくれたのに「超有名店じゃないすか」もないよな(笑)。ついでに「早い時間から行った方が~」と余計なアドバイスもアウトだった。非常に無粋な返信をしてしまったと大いに反省した。


「え~知らなかったよ。ここどこにあんの?旨いの?」とかいう返信を、もしかしたら期待してたんじゃないかな~と勝手に思う。奴のメールに素直にノッてあげればよかったな。

「いい情報仕入れたんすよ~!」と得意げな彼の喜びの勢いを削いだ形になってしまった。妙な先輩風を吹かせ、返信時に今流行のどや顔してたかもしれんなあ。ああ恥ずかしい。どや顔にどや顔で返答したんだな(笑)。無意識に即答したらあんなメールになっちゃったのだよ。


ここで俺のメールに返信してこない後輩を非常にかわいいと思う(笑)。ほんとにチャーミングな奴だ。無事(?)いじけてて欲しいのだがその時の顔は見えず、ホントのところどうだったかは不明なんだが。


「京成立石には他に鳥房、栄寿司と行くとこいろいろあるから土曜あたり早目に繰り出そう!」


気を取り直し再度メールした。送った本人としては前向きなつもりで元気よく、笑顔でメールしたつもり。!マークあたりにそれが見てとれる。が、今考えるとこれもさらにダメ押しみたいな内容だったなあ(笑)。あいつは京成立石自体が未知の場所かもしれないじゃないか。知ってる奴の優越感を感じさせたんではないか?


で、やはり返信は来ず(笑)。



しばらくして「わかりました。出直しましょう。」てな返信が来た(笑)。


いやあ~悪かった!冷静な返信がツボだった。なんだかこんなかわいい後輩を持ち嬉しい気持ちでいっぱいになる。愛してると思った(笑)。こういう優秀な後輩は大事にしないと、もう誘われなくなっちゃうよな。年取るとなかなか後輩から呑みに誘われなくなるのだよ。



昨日の圓朝まつりで仕事関係の知り合いとばったり会う。「あれ?落語好きだったんすか?」てな会話から始まり、「いい呑み屋があるんすよ~。今度行きましょうよ!○○さんから聞きました?」 「宇ち多”でしょ」 「そう、うちだ!今度三人で行きましょうよ!」


彼が情報の発信源だったのだ(笑)。こないだの反省もあり「行こう!行こう!」と明るく答えた。



にしても、かわいい後輩っていいもんである(笑)。