本日は快晴なり。思ったよりも乾燥してて非常に気持ちの良い土曜日だった。こんな日に限って仕事。とはいえ今日のは個人でやれるものだったので喫茶店を転々としてやっつけることにした。

夏の陽の下、今日は実のところ心に不安なことを抱えていた。夕方前までなかなか突破できずに過ごす。くよくよ考えたって仕方ないのだが、そのレベルを超えるまでが大変なのだな。で、今日解決しないことがわかり気分を変えることに努めた。仕事が手につかなくなるのもマズイしな。。。


気分転換といえば床屋である。だいたい1~2週間に一回のペースで床屋に行く。もう10年以上も坊主なのでちょっと伸びると気になるのだ。最近は専ら10分1000円のクイックバーバー系の床屋で済ます。シャンプーや顔剃り無し、刈るだけの店。今日は気分転換ということもあって仕事ついでにチャリでちょっと遠出した。


世田谷通り沿いにあるエクセランという床屋さん。なんてことないごく普通の理髪店なのだが個人的に凄く気に入っている。ご主人夫婦と若い人でやってるのだがいつの間にか俺の担当は若い人になった。そう、俺はこの若い人の技量に惚れ込んでるのだ。

最近の床屋さんにいる若い人はバリカンが下手になったと思う。坊主をお願いする輩が少ないからだろうか?刈られててなんか気持ち良くないのだよ。頭皮を傷つけまいとしてるのか、まず力が足りん!神経質な感じがバリカンの刃先から伝わってくるのだ。で、案の定そういうときはラインもガタガタだったりするんだな。んが、ここの若い衆は違う。遠慮なくガンガン刈ってくれる。もちろん仕上がりも頗るキレイときた。途中の超冷たいトニックも最高だし顔剃りの技術も高い。それにちょっとだけやってくれるマッサージ!俺はこれでイチコロになった。力の加減が絶妙なのだ。きっとこちらのご主人の教えの賜物なのだろう。これで3000円は全然安い!月に一度の贅沢だけどこれからも行き続ける名店である。


最近この手の二世代でやってる理髪店は減ったなあ。床屋に限んないけど。後継者問題とかもあるんだろうな。しかしこのエクセランさんのように師匠直伝の技術をちゃんと継承した若者がいる店を俺は断固支持したい!つーかホントに素晴らしいと思う。

派手じゃないかもしれないが上の世代から繋がってきたDNAをきちんと受け取り自分のものにする、一見簡単そうで実は難しいここのところを実現できてこそが職人たる所以だと思うのだ。何やらまた熱くなってしまったな。頭は涼しいのに。まあそういうことだ、ウン。


散髪の仕上げはいつものように銭湯へ。本日は豪徳寺にある鶴の湯。初めて行った銭湯だったがなかなか歴史ありそなお店。まだ明るいうちから入ったせいか男湯は貸し切り状態だった。まだあまり人が入ってないこともあり湯が熱い。下町じゃないのに老舗の銭湯は湯が熱いのですね。

帰り道、豪徳寺商店街にある老舗洋食屋を訪ねるも経営者の方が変わりリニューアルしていた。が、ソースから何から全部手作りのお店でなかなかに美味だったな。また近く行ったら寄ってみよう。


気分もだいぶ晴れた。あわてて松蔭神社前にあるコロラドに飛び込み仕事に集中した。あれは今日何杯目のアイスコーヒーだったのか。。。