~イタリア野球 Part2~ | 373blog

~イタリア野球 Part2~

~続き~ (移動中コツコツと書いてます)

当時のサンマリノには資金力がなく、戦力は整っていませんでした。チーム構成は、外国人選手は3名。野手1名が私、投手2名が、 前年まで巨人に所属していた小野剛投手と元シアトルマリナーズ3Aのキューバ投手(イバン)。オリウンド選手は4名(投手1名、野手3名)、純粋のイタリア人で戦力になるピッチャーは実質ゼロ。つまり、土曜日のダブルヘッターは"捨て"試合がザラにありました。

野手の外国人選手には試合の出場制限がない為、
私は勿論 全試合フル出場になります。

外国人選手の立場は日本と同様、完全に
助っ人外国人にならないといけませんので、チームの主軸選手としての活躍を期待されます。期待というか必須でした。

外国人選手の成績に応じてチームの勝敗が左右されるので、かかる負担はものすごくあります。勿論、活躍できないとシーズン途中のリリース(解雇)だってザラにあります。リリースと言われれば帰国を意味し、すぐに身支度をしないといけません。明日このユニフォームを着ていられるのか、というプレッシャーを常に持ちながらプレーしないといけないのが外国人選手の宿命です。

生活はというと、私はオリウンド選手4名と共同生活をしていました。小野選手とイバン選手はそれぞれ家族(奥さん・子供・犬)が来ていたので別で暮らしていました。外国人・オリウンド選手の待遇は悪くなく、5LDKの大きなアパートに車2台・携帯電話とそれぞれ給与がチームから与えられていました。車は左ハンドルのマニュアル車なので、最初はエンストしまくりで運転するのに一苦労でした・・・しょぼん

日々のスケジュールはこんな感じです。
金・土試合日・月オフ火・水・木練習

シーズンは4月~9月の約6ヶ月間。
日本だとほぼ同じ期間で144試合、メジャーだと162試合。
イタリアは6ヶ月でたった52試合・・・ ゆ~ったりとしたお国柄がここでも発揮します。理由は週末しか試合がないという事と、7月の1ヶ月間がなんと夏休みになります叫び 7月の1ヶ月間は『Summer VacaTion』になるので、私もこの間はイタリア中を旅行していました・・・ 楽しかった~ニコニコ勿論シエスタだってあります。昼間はどの店行っても閉まってるので最初は慣れなかったです・・・


練習は18時~21時のナイターのみ。これもイタリア野球の特徴だと思うのですが、イタリア人選手はそれぞれ野球とは別の仕事を持っているので、平日仕事が終わってから練習に来ます。日本でいう社会人野球のような感覚ですね。それぞれ、公務員・銀行員・酒屋・医療系・・・など職種は様々で、昼間は別の顔を持っています。外国人・オリウンド選手のみが野球だけをして生活しています。

また毎年ヨーロッパカップという国際大会が行われるのですが、サンマリノは国内に1チームしかプロチームがないので必然的に参加になります。他の国はイタリア・オランダ・フランス・スペイン・オーストリア・チェコなどそれぞれ国内のリーグで優勝したチームが参加します。
2003年 サンマリノは結果3位の銅メダル。優勝は圧倒的な強さでオランダ、2位がイタリアでした。国際大会に出たのは初めてだったので新鮮でとても楽しかった覚えが残っています。また、ヨーロッパっていろいろな国で野球が行われているんだな~と改めて感じました。

続く・・・

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ちなみに
現在、GG佐藤選手がいるボローニャは開幕6連勝中ビックリマーク
サンマリノも6連勝していてこの2チームが早くも優勝争いか???
GGは打率.381と外国人選手として期待通りの活躍グッド!
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