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イタリア野球 part4

~第4話~

イタリアは国際大会ではヨーロッパの強豪として、WBCやオリンピックに参戦しています。ただ、純粋のイタリア生まれのイタリア人選手は少なく、多くはアメリカ系やラテン系のイタリア人選手です。奥さんがイタリア人で、イタリアに移住し帰化したドミニカ人とかもイタリア代表選手として出場します。

有名どころで言えばアメリカとイタリアの二重国籍を持っているメジャーリーガー『マイク・ピアザ』が2006年に行われた第1回WBCにイタリア代表としてプレーしていました。また、アテネオリンピックでイタリア代表の捕手として出場していたのは、サンマリノ時代、私のルームメイトだったオリウンド選手でした。イタリアに住んでもいないしイタリア語もまったく話せないけど、国籍を持っているからその国の代表選手になれちゃうという訳です叫び

ただ、昨年イタリア球界では快挙と言えるべき人物が現れましたアップ

今年日本でMLBが開幕し、イチロー選手も来日してとても盛り上がっていましたが、実はイタリアでもこのマリナーズvsアスレチックス 戦は話題となっていました。
なぜなら、イタリア球界初のメジャーリーガーが昨年ついに誕生したのです!!

今までピアザのようにアメリカ系のイタリア人選手はMLBに何人かいましたが、イタリア生まれイタリア育ちの選手として初のメジャーリーガーがマリナーズにいます。

その名も「アレックス・リディ」

昨年3Aで30本塁打、104打点と驚異的な数字を残し、September call up でメジャーリーガーとなりましたクラッカーそして、今年は見事開幕メジャーを勝ち取り日本で開幕を迎えたのです。マイナー時代の成績を見る限りホームランも多いが三振も多く四球が少ないバッターです。守備はサードとファーストを守るが、守備力はあまり高くはありません。ただ、まだ23歳と若くこれから十分伸び白のある選手だと思います。

イタリアには広島がドミニカに作ったカープアカデミーのように、MLB出資のアカデミーがあります。MLBがヨーロッパ人選手の発掘・育成の為に作った施設で、毎年トライアウトが行われています。リディはその第1期生です。リディはイタリア球界のイチローなのです。リディのメジャーの活躍次第でイタリア人としての評価となるわけです合格

是非、このリディにも注目してみてください。パー

さて、イタリア球界のサムライことGG選手ですが、イタリアへ渡って早1ヶ月が経ち、そろそろ慣れてきたところでしょうか。週末だけ試合をする感覚に慣れていればいいのですが・・・ 調子が良くても試合が週末にしかないので、日本にいた時のような調整では続けて結果を出すのは以外に難しいと思います。

先週のボローニャはグロセート相手に1勝2敗と2週連続で負け越していて、9勝4敗の3位に転落していました。ショック!
首位は変わらず、サンマリノ・・・ どうなっちゃったんでしょうか。サンマリノ・・・

GGの活躍次第で日本人選手が今後もイタリアへ渡るケースが増えるかもしれないので、是非活躍してもらいたいですグッド! ガンバレGGパンチ!

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(ボローニャHPより抜粋)

先週、TVでサンマリノ特集をしていたのを見た人いるでしょうかはてなマーク
マジ感動しました音譜
あの素晴らしい国にまた行きたいな~

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いつまで続くのか・・・

イタリア野球 part3

なかなか更新できませんが・・・(続き)

イタリアで野球する時ってイタリア語を話すの?と思うかもしれませんが、勿論私はイタリア語は話せません。チームのミーティングや基本的な指示はイタリア語なんですが、理解のできない我々外国人選手には通訳を交えます。
通訳は当然日本語に翻訳する人などいるわけがないので、英語で説明を受けます。チームには数名イタリア語と英語を話す選手がいるので、その選手から指示を受けることになります。私は英語を理解するのもやっとなんですが、正直なんとかなっちゃいます。

「ウノ ドゥエ トレス … 」数字だけわかれば大丈夫です。

なぜなら日本のようにサインプレーがたくさんありません。

攻撃のサイン→ バント、エンドラン、スチール

守備のサイン→ バント処理のフォーメーションサイン3つ、ピックオフプレーも2つか3つ程度。

That's it. これだけです。

これはイタリアに限ったことではなく、アメリカや中南米でも同じです。

日本で高校野球までやった人ならわかると思いますが、攻撃でも守備でも日本はサインプレーがありすぎです。練習はするものの、一度も使ったことのないプレーがいくつもあるくらいです。

バント、エンドラン、スチール それぞれ各5種類くらいのサインがあったり、社会人やプロともなるともっと複雑になり、逆方向へ打つサイン、バントをわざとファールにして2球目をバスターするサイン、コーチがサインを出す振りをして実はその2人隣の選手がサインを送っていたり… ホント細かいです。こんな細かいサインが海外でもあれば、おそらくやっていけなかったと思います。

ちなみにサインミスをした場合は一応罰金があります。(25$程度)
ま、数も少ないんで間違いようにありませんがね。
日本のプロの場合はもっと高いと思います。

海外でプレーする場合、とても大事になってくるのが、コーチや監督、チームメイトとのコミュニケーションです。私はチームに合流してまず、誰が一番自分を面倒見てくれる奴なのかを探します。案外これはシーズンを通してかなり大事なポイントになってきます。通訳から買い物、お願いごとなど、野球の時だけでなく生活する上でも誰かに頼らないといけない状況が多々あるので、面倒見の良いチームメイトを探します。
ただ、イタリアにいた時は車も自由に使えたし、皆とてもいい奴だったので何も苦労することがありませんでした。レストランは本当に外れがなく、どこへ行っても美味しいパスタとピッザが食べれるので食にも困りませんでした。

遠征もアメリカのようにバス13時間移動とかはなかったので、これは助かりました。遠くてもローマ近郊の「ネットゥーノ」が5時間くらいだったかと思います。しかもチームのバスに乗るのは外人選手3人とオリオンド選手(イタリア系アメリカ人)4名のみで、1人2列は使えてだいぶラクでした。イタリア人選手は仕事があるので、みんな自家用車で仕事帰りに来ていました。ホテルに泊まらず通う選手もいるくらいです。

さて現在のGG選手の近況ですが、先週・先々週はイタリア中が雨に見舞われ中止が相次ぎ、延期となっていましたが、ようやく「リミニ戦」が終了し、 結果→1勝2敗 の負け越し。首位をサンマリノに奪われ、ボローニャは7勝2敗の現在2位。

第1戦目は外国人ピッチャーの投げ合いで両チーム全く打てず、8回まで0対0が続き、なんと結末は雨天中止!イタリア野球は雨天中止になると、翌日にその続きのイニングからゲームがリスタートします。つまり翌日9イニング目からスタートし、その9回にいきなり2点を失いそのままゲームセット。
このリミニ3連戦、GG選手の結果は9打数1安打なので、成績をだいぶ落としていました。
イタリアは試合数が少ないので、1打席の重みが非常にあります。おそらく打席数はシーズン通して200前後しか立てません。タコってしまうと一気に打率を落としてしまうので、ここからの巻き返しに注目したいと思います。
ただ、これからは下位チームとの対戦になるので成績を稼げると思います。
頑張れGG~

多分続く・・・

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~イタリア野球 Part2~

~続き~ (移動中コツコツと書いてます)

当時のサンマリノには資金力がなく、戦力は整っていませんでした。チーム構成は、外国人選手は3名。野手1名が私、投手2名が、 前年まで巨人に所属していた小野剛投手と元シアトルマリナーズ3Aのキューバ投手(イバン)。オリウンド選手は4名(投手1名、野手3名)、純粋のイタリア人で戦力になるピッチャーは実質ゼロ。つまり、土曜日のダブルヘッターは"捨て"試合がザラにありました。

野手の外国人選手には試合の出場制限がない為、
私は勿論 全試合フル出場になります。

外国人選手の立場は日本と同様、完全に
助っ人外国人にならないといけませんので、チームの主軸選手としての活躍を期待されます。期待というか必須でした。

外国人選手の成績に応じてチームの勝敗が左右されるので、かかる負担はものすごくあります。勿論、活躍できないとシーズン途中のリリース(解雇)だってザラにあります。リリースと言われれば帰国を意味し、すぐに身支度をしないといけません。明日このユニフォームを着ていられるのか、というプレッシャーを常に持ちながらプレーしないといけないのが外国人選手の宿命です。

生活はというと、私はオリウンド選手4名と共同生活をしていました。小野選手とイバン選手はそれぞれ家族(奥さん・子供・犬)が来ていたので別で暮らしていました。外国人・オリウンド選手の待遇は悪くなく、5LDKの大きなアパートに車2台・携帯電話とそれぞれ給与がチームから与えられていました。車は左ハンドルのマニュアル車なので、最初はエンストしまくりで運転するのに一苦労でした・・・しょぼん

日々のスケジュールはこんな感じです。
金・土試合日・月オフ火・水・木練習

シーズンは4月~9月の約6ヶ月間。
日本だとほぼ同じ期間で144試合、メジャーだと162試合。
イタリアは6ヶ月でたった52試合・・・ ゆ~ったりとしたお国柄がここでも発揮します。理由は週末しか試合がないという事と、7月の1ヶ月間がなんと夏休みになります叫び 7月の1ヶ月間は『Summer VacaTion』になるので、私もこの間はイタリア中を旅行していました・・・ 楽しかった~ニコニコ勿論シエスタだってあります。昼間はどの店行っても閉まってるので最初は慣れなかったです・・・


練習は18時~21時のナイターのみ。これもイタリア野球の特徴だと思うのですが、イタリア人選手はそれぞれ野球とは別の仕事を持っているので、平日仕事が終わってから練習に来ます。日本でいう社会人野球のような感覚ですね。それぞれ、公務員・銀行員・酒屋・医療系・・・など職種は様々で、昼間は別の顔を持っています。外国人・オリウンド選手のみが野球だけをして生活しています。

また毎年ヨーロッパカップという国際大会が行われるのですが、サンマリノは国内に1チームしかプロチームがないので必然的に参加になります。他の国はイタリア・オランダ・フランス・スペイン・オーストリア・チェコなどそれぞれ国内のリーグで優勝したチームが参加します。
2003年 サンマリノは結果3位の銅メダル。優勝は圧倒的な強さでオランダ、2位がイタリアでした。国際大会に出たのは初めてだったので新鮮でとても楽しかった覚えが残っています。また、ヨーロッパっていろいろな国で野球が行われているんだな~と改めて感じました。

続く・・・

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ちなみに
現在、GG佐藤選手がいるボローニャは開幕6連勝中ビックリマーク
サンマリノも6連勝していてこの2チームが早くも優勝争いか???
GGは打率.381と外国人選手として期待通りの活躍グッド!
IBLのスタッツはこちら


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