『マッチング2』を観てきた。
自分のための感想。
以下、ネタバレすぎるので、これから観る人は読まないで。
前作『マッチング』を観たときも、土屋太鳳演じるリンカがあまりにも可哀想で、「一人の人間がこんなにすべてを失うことってある?」と思った。
それでも最後には、騙されていたとはいえ、佐久間大介演じる吐夢といい感じになっていた。
かなり危うい関係ではあるけれど、「これもひとつの愛の形なのかな」と思えて、私は前作をそこそこ面白く観た。
さっくん、美しかったし…
ところが『マッチング2』。
リンカ、前作以上にすべてを失っている。
物語は前作から2年後。
冒頭から、前作で20年ぶりに助け出した母親のお葬式である。
まず、母を失う。
前作で仕事も失ったリンカは、その後イベント会社に転職し、1年ほど働いている。女社長にも認められ、友人のように仲良くなり、新しい場所で頑張っていた。
よかったね、リンカ。頑張ったね、ちゃんと人生を立て直していたんだね――と思ったら、その女社長が今回の惨劇の主犯から色恋営業のようなことをされ、殺人の片棒を担いでいる。
えええ。
せっかく手に入れた新しいキャリアまで、また失うことになるじゃん。
リンカ、また職探しからじゃーん!
そして今回の主犯によって、リンカと吐夢は一緒に捕らえられる。
そこで、吐夢が前回のマッチング殺人事件の犯人であること、さらに、リンカの母を20年間監禁していた父親とその愛人との間に生まれた子どもで、リンカとは異母姉弟であることまで全世界に発信されてしまう。
前作でも「リンカ、本当にその男でいいの?」という危うさはあったよ。
それでも、すべてを失ったリンカに最後に残ったものが吐夢だった。
その、たったひとつ残っていた吐夢まで、今作では失う。
最後には二人そろって、火曜サスペンス劇場に出てきそうな崖から飛び降りる。リンカだけが助かり、吐夢は行方不明に。
仮に吐夢がどこかで生きていたとしても、殺人犯であり、しかも二人が異母姉弟だということまで世界中に知られてしまった。
もう二人が以前のように一緒に生きていくことはできないだろう。
リンカ……。
また焼け野原じゃん。
ここからいったい、どうやって立ち上がればいいの。
真実の愛を心にもっていれば、リンカは立ち上がれるの?
展開が速いので退屈はしなかった。
海の映像綺麗だったし…
ただ、この映画を楽しめるのは、佐久間大介の儚げで危うい吐夢の演技と、何度すべてを奪われても立ち続ける土屋太鳳の力強いリンカを観たい人なのではないかと思う。
劇中でリンカは「あなたの周りでは、人が死にすぎる」というようなことを言われていたけれど、本当にそう。
コナン君もびっくりするくらい、リンカの周りでは人が死ぬ。
リンカの企画するツアー参加したくないよ。
前作でも思ったけれど、今作を観終わって残った感想は、結局これだった。
リンカ、可哀想すぎる。
もう次回作があるなら、事件なんか起こらなくていい。
どうかリンカに、普通に働いて、普通にご飯を食べて、安心して眠れる日々をあげてほしい。