先日、弟の誕生日でした。

生きていれば32歳。


その日は一日雨でした。


今日は誕生日だからと。

両親が揃って傘をさしてお墓に行きました。


お墓の前で、両親はなんと言葉をかけたのでしょうね。



受験シーズンだなぁ・・・と思って、思い出したこと。

弟の大学受験。

ウチは田舎だったから、弟は都会の大学に行きたかったんだよね。

受験に行くときは、よくフェリー乗り場まで車で送って行ってやったっけ。


別にバスもあるし、車で行った方が高速代なんかもかかっちゃって、かえってお金がかかったりしたんだけれど。

なんかしてやりたいと思って。行くまでにいろいろ話もしたいなぁと思って。

運転手をかってでたんだっけなぁ。

たいして、受験に役立つことも言ってやれなかったけれどね。



でも・・・希望の大学はみんな落ちちゃった。


まぁ。。。それなりに自信というか、結構な数受けたからどこか引っかかると自分では思っていたようで。ことごとく落ちちゃったときはかなり凹んでいたけれど。

よく頑張ったと思うよ。


で、少し地方の大学に行くことになったけど。

まあ、それなりに大学生活。楽しんでたみたいだし。


なにより、彼女に会えたものね。





弟と弟の奥さんは、プレゼントをするのが好きでした。

お誕生日やクリスマス。

ウチの娘たちにもかわいいお菓子やおもちゃを一生懸命選んで送ってくれたっけなぁ。


今も大事にしているよ。


木で出来たネコのカタカタ。

木のアルファベット表。

スイカの顔した入れ物。

動物の写真入れ。

ぷーさんのポチ袋。

キティちゃんのクリスマスバッグ。

てんとう虫のジャンパー。

ふくろうのスタイ。

水玉の洋服。

表紙が取れるまで使ってる音の出る歌の絵本。

とってもやさしい音のするおきあがりこぼし。



これからも大切にするからね。

弟はアトピーでした。

少し大きくなった頃から、ひじやひざの裏を掻き壊して、がざがさの肌をしていました。


朝起きると、掻いて皮が落ちているので、母親がほうきで布団を掃いていたのを覚えています。


病院にもいつも通っていたし。

皮膚科に耳鼻科に小児科に整形外科に。

どちらかというと、私より手間のかかる子だったと思います。


けれど、手のかかる子ほどかわいいと一般的に言われるし。

うちの母親もそうだったみたい。


大人になる頃には、肌荒れもなくなって。

鼻の鼻炎も治したし。

ペルテスだって完治したし。


ちょっぴり風邪は引きやすかったけれど。

バレーやサッカーやスポーツにも出かけて。


元気だったのになぁ。





手


弟が亡くなる1年と少し前には、祖母が病気で亡くなりました。


病気といっても、変な言い方だけど、元気に治療していたのに。

薬による発作で、突然脳死状態に。

内孫だった弟と私はばあちゃんっこで。

突然のその事態を受け入れられずにいました。

定員2人のICUに弟とふたりで入りました。


「こんなに温かいのになぁ・・・」


祖母の手を握り、弟はそうつぶやきました。

私は涙がでて止まらなかったけれど、弟は泣きませんでした。


いとおしそうに祖母の手を握る弟の顔。

忘れません。






悪口


小学校の頃は弟と喧嘩ばかりしていたし、

仲がいいなんて思われるのが、なんとなく恥ずかしくて。


友達に弟のことはあまり良いようには言いませんでした。


あるとき。

友達との学校帰りに、弟に会いました。


友達が弟に向かって「なめくじー!」と悪口を言ったのです。


いつもは自分が弟の悪口を言っていたのに。

その時私は友達にムッとして腹を立てました。


「そんなこと言わんといてよ」

思わず口にしていました。


でも、弟の悲しそうな顔が心に突き刺さりました。






兄弟喧嘩



弟とはよく兄弟喧嘩をしました。


コタツの中で足があたって、だんだんと本気の蹴りあいになったり。

理由はささいなことなのです。


最後には追いかけあいになって。

台所に立つ、母か祖母の足にゴールした方が勝ち?そして終了?みたいな。

暗黙の了解がありました。




弟とは小さいころはけんかばかりして、弟のことを憎たらしいと思ったこともあったけれど、大切なたった一人の弟でした。


なぜ死んでしまったんだろう。


それはもう誰にもわからなくて。

毎日毎日毎日考えてみるけれど、その答えはでません。


弟との思い出を書いてみたなら、なにか見えてくるかもしれない。

そんな想いで、ここに記していこうと思いました。


大それたことを書こうと思うわけではないけれど。


生きるってこと。

それがどんなことなのか、最近考えてみるのです。


なんで人は生きるんだろう。

なんで死ぬんだろう。


何かが見つかる時がくるかなぁ。