●Jose James "the dreamer"
今年、2008年の始め頃に出たアルバムです。
自分の予想では、きっとブレイクしちゃうんだろうなと思ったのに
世間的には意外とそうでもなかったCDです。
ピアノトリオをバックにしたジャズの男性ボーカルで
声質はクリアだけど深みがあり、クールで格好いいです。
バックの演奏も熱さと緊張感のバランスが良く素晴らしい。
なんだかジャズボーカルのバックの演奏って
「歌伴か、ではシンプルにやっておくか」という心理が見てとれて
シンプルを通り越してつまらないプレイをしてしまっている物もあるのですが
ここでは程よく「攻め」の姿勢が見えて、邪魔になるほどやりすぎでもなく
バッキングだけ聴いていても飽きない作品だと思います。
そもそもこのCDを手に取ったのはピアノソロの部分が店頭で流れていて
格好よくて興味を持ったからです。歌入りとは思いませんでした。
この作品は一応ジャンル的にはジャズだと思うのですが
R&BやHipHopのコーナーに置かれているほうがリスナー受けがよさそうな感じです。
ジャズマニアではなく流行に敏感な若者にこそ聴いて欲しいと思います。
『ジョン・コルトレーンに影響を受けたけど、現代ならではの語彙で
彼らのような深みのある音楽を作ることをいつも目指している』とインタビューで語る彼の
今後に注目していきたいと思います。
