●Airto “Free”
1971年にパーカッション奏者、アイアート・モレイラのソロ名義で出された
ラテン・フュージョン系サウンドのアルバムです。
とはいっても実際は『ラテン・フュージョン』という言葉から想像するよりも
タイトルの通りフリーな感じです。
なによりジャケットが、ヒゲのおっさんが重力から自由になって
空中浮遊しているというフリーっぷりです。どうみても合成ですが。
さて内容ですが、メンバーがチックコリアの『リターン・トゥ・フォーエバー』
(カモメのジャケのやつ)とほぼ同じで、発売された年も1年しか差が無いので
そちらが好きな人にはまずお勧めできます。
そもそもこのアルバムの1曲目にもチックコリア作曲の
「リターン・トゥ・フォーエバー」が収録されています。
もちろんチック本人が演奏にも参加しているし、フルート・ソプラノサックスの
ジョー・ファレルやボーカル(嫁)のフローラ・ピュリムも参加しています。
あと特筆すべきはピアノのキース・ジャレットが参加している
4曲目の「Lucky Southern」の明るくキャッチーな出来栄えです。
ちょっとモヤモヤするB面始めの3曲目「Free」の次だから特にスカっとするのですが
まさに光がさしたようにがらり雰囲気が変わります。
そしてラストの5曲目「Creek」のテクニカルながらもコミカルなフレーズで
疾走感・快感を与えつつ幕を閉じるという絶妙な並びです。
曲順は重要ですね。
しかしこのアルバム、そんなナイスな曲順になっているにも関わらず
ジャケの裏に書いてある曲順が完全に間違えています。
こんなとこまでフリーです。わざとでしょうか。
