●Herbie Hancock "SPEAK LIKE A CHILD"
ハービーハンコックの1968年の作品です。
計算してみたら当時彼は27歳!
大御所が作った名盤というイメージが完全に付きまとうのですが
今の僕と1歳しか変わらない年の若造の作品だったのですね。
恐るべし…。
ちなみにジャケットの写真でキスをしているカップルは
ハービー本人と奥さんらしいです。
内容はアルバムのタイトルから受ける印象より暗いイメージで
含みを持たせたリリカルさを感じました。
ピアノトリオをメインとしつつ
バストロンボーン、アルトフルート、フリューゲルホルンの
3管がバッキングにまわり効果的に雰囲気を作り出しています。
ベースはロン・カーターが弾いています。
僕はこの作品で彼の演奏が好きになりました。
ピッチが良くないという弱点がよく話題になってしまう人なのですが
(Wikipediaなどにもにわざわざ書いてあって気の毒です)
伸びのある音質でグリッサンドを多用し、うねりを生み出す
彼のプレイなしにはこの作品は成立しないと思います。
当時彼は29歳。まだ少し猶予があるので
僕も頑張ろうと思います。