こんばんは、ヴォーカルのケンジです。
おそらく今年初の更新です。
今回紹介するのは、
またまたAORの名盤中の名盤として名高い、
Rupert Holmesの“Partners in Crime”(1979)です。
倦怠期真っ最中の夫婦を歌った“Escape”、
昼休みを利用して情事にふけるニューヨーカー達がテーマの“Lunch Hour”などなど、
なかなかクセのあるテーマを、独自の鋭い観察眼から生み出される言葉で紡がれ、
控えめだけれどもところどころ遊び心のある、ツボを得たアレンジが施された彼の音楽は、
成熟した耳を持った「オトナ」の音楽ファンを、
過去も現在も、そしてこれからも「ニヤリ」とさせ続けていくことと思います。
メロウさやグルーヴ等、いわゆる「それっぽい雰囲気」では、
他のAORの代表作品に見劣りしてしまうのは否めませんが、
Adult をorientしたRock、つまりオトナに向けたロック、という点では
このアルバムほどAORという肩書きが似合う作品は珍しいと思います。
とにかく歌詞が素晴らしい、オトナによるオトナのための音楽です。
是非お試しあれ。