自分で音楽をやる人間が他人の音楽を聴く時

大きく分けて二つの聴き方があるんじゃないかと、僕は思っています。

それは、美味しいところを吸収して自分の音楽に取り入れよう、というお勉強的な聴き方と

単純に無心でその音楽を楽しむ、という聴き方です。


日本の誇る天才ミュージシャン、

細野晴臣さんが75年に発表したこの大名盤“Tropical Dandy”を聴く時の僕は、

もちろん、何も考えないで音楽に身を任せることにしています。


だって、すごすぎて参考になんてならないんですもの。

次元が違い過ぎます。


内容は、氏がニューオリンズや中国、カリブ、ハワイ等などを吸収して

独自の方法でミックスして再生産した、「国籍不明」のトロピカル・ミュージックといった感じ。

常人にはとうてい思いつかない、めくるめくヘンテコな世界がそこにあります。

(興味がある方は是非、細野晴臣著の「地平線の階段」を読んで見てください。)


目覚めながらにして夢を見る、という貴重な体験が出来る一枚です。

是非是非、御一聴下さいませ。