●cloudbelly jam 雰囲気づくり
1996年リリース。
スウェーデンのポップバンド、クラウドベリージャムの代表作です。
原題は“Providing the atomosphere”なのですが、
『雰囲気づくり』という邦題はどうなのでしょう。
バンド名やボーカルのジェニーの可愛らしさから
もっとアイドル的な明るいポップスを予想させるのですが、
歌声は意外なことにハスキーで深みがあり、
バンドの演奏もかなりしっかりしています。
このCDの前作、デビュー作“cloudberry jam”では
ギターがサウンドの中心にいる感じのアレンジでしたが
こちらの作品ではキーボード、とくにエレピが印象的で
少しジャジーな展開も聴かせてくれます。
曲やアレンジもキャッチーでありながら
かなりクールです。
しかし緻密になりすぎず、どこか開放感が感じられます。
その開放感こそがこのバンドの、
ひいてはスウェディッシュ・ポップ全般の魅力であり
東の島国の我々が遠い北欧の国にあこがれる
一因なのではないかなと、勝手に考察しています。
なお、クラウドベリージャムは98年にいちど解散したのですが
2004年に再結成して(メンバーは減って3人になったらしい)
昨年末には日本にも来てライブをやっていたようです。
今後はちゃんと情報などチェックして色々なライブに行きたいものです。