みなさんこんばんは。

今年の目標の20回を過ぎた途端にレビューをサボり始め、

気づけばメンバーの中で書いた回数が一番少なくなってしまったことお馴染み、

ヴォーカル・ケンジでございます。

今回僕がご紹介するアルバムは

2004年に惜しまれつつ亡くなったマエストロ、

カルロス・クライバーが1992年に振ったニューイヤーコンサートのライブ録音です。

せっかくサトウ君が爽やかに2006年を締めくくってくれそうだったのに、

空気を読まずオタクっぽい選曲をしてしまう、

そんな天邪鬼なワタクシでございます。


さて、最近は「のだめカンタービレ」の影響もあり、

以前よりもクラシックが親しまれるようになってきているようですが、

それでもまだまだ、クラシックに対して、

「堅苦しい」「難しい」「高尚」「眠くなる」等といったような偏見を持ち

食わず嫌いしてしまう人が少なくないように思われますが、

そんな方たちにこそ是非聞いて欲しいと思うのがこの演奏です。


まずニューイヤーコンサートで演奏される

ヨハン・シュトラウスのワルツやポルカはとにかく楽しいものが多い。

メロディーは親しみやすいし、テンポも速めのものが多く

演奏時間もそう長くないものがほとんどなので

普段クラシックを聴かない人も無理なく聴けるのではないかと。


また、クライバーとウィーンフィルのコンビによる演奏は

単純に表面をキレイに取り繕うだけでなく、

とてもアグレッシブかつスリリングで「マジかよ!」と前のめってしまう部分もあり、

ロックやジャズに負けず劣らずとても刺激的です。

超名曲「美しく青きドナウ」などの演奏などの弦の歌わせ方等は、

「美しい」を通り越して多少「エロい」位に感じますし、

「ラデツキー行進曲」なんかは良い意味で荒々しさも感じられて

クラシックにつきものの「お上品」な感じは全くなく、

むしろ体の中から熱いものがたぎって来る「燃え系」な音楽です。


タイムリーかつ非常にとっつきやすいアルバムなので大変オススメです。

この演奏を気に入ったら、他のクライバー指揮の演奏を聴いてみるのも楽しいと思いますよ!


それでは今年はこんな感じで締めさせて頂きます。

来年もSummersoftをよろしくお願いします!

良いお年を!