パソコン買いました。ブルーレイも観られるやつです。赤いやつです。名前はキャサリンです。よろしくお願いします。
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・ピエール・ルメートル『その女アレックス』文藝春秋 (2014/9/2)
・七河迦南『空耳の森』東京創元社 (2012/10/30)
・小島水青『鳥のうた、魚のうた』メディアファクトリー (2012/6/1)
・森博嗣『ゾラ・一撃・さようなら』集英社 (2007/08)
・田中慎弥『神様のいない日本シリーズ』 文藝春秋 (2008/11)
・ピエール・ルメートル『その女アレックス』
――おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。――
一時書店で大々的にフェアをやっていました。話題にもなりましたし、少し気になっていたので。
想像していたより面白かった。
事前に読んだ知人から、外国特有のジョークがよくわからんと聞いていたので過度に期待はしていなかったのですがなかなかどうして。
ストーリーはもちろん賞を獲るだけあって凄いんですよ。ただの誘拐と思われていた事件が二転三転、被害者は誰で加害者は誰か……あ、サンホラにそんな歌がありましたね……まあそれはどうでもいいですね。
一応カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの二作目ということなんですが、ここから読んでもそんなに問題はないと思います。確か一作目も翻訳されていますので気になる方はそちらを。
主人公はカミーユ・ヴェルーヴェン警部という、特徴的に身長の低い男性です。部下にお金持ちの美男子とドケチのおじさん。上司は肥満体型。こち亀、じゃないか。
そのカミーユと、アレックスの一人称が交互に続きます。
誘拐されたアレックス、捜査を進めるカミーユ、だんだん衰弱していくアレックス、少しずつ犯人に近づいていくカミーユ。果たして救助は間に合うのか?
と思っていたらここで展開ががらりと変わります。ここの転換が確かに凄い。
でもですね、展開の力だけで読ませるのではなく、描写が細かくて素晴らしいんですよ。心情描写、風景描写、どちらも好みです。
ちょっと翻訳が固いような気がするのが少し残念です。
個人的には好みなんですが、しかし内容的に描写的に、あまり人におすすめは出来ないですね。特にグロ嫌いな人はちょっと。
推理小説ではなくて、サスペンスとかスリラー色の濃い作品です。
そういうのが大丈夫な方、面白いですよ。
・七河迦南『空耳の森』
――まだ早い春の日、思い出の山を登るひと組の男女。だが女は途中で足を挫き、つかの間別行動をとった男を突然の吹雪が襲う。そして、山小屋でひとり動けない女に忍び寄る黒い影―山岳を舞台にした緊迫のサスペンス「冷たいホットライン」。孤島に置き去りにされた幼い姉弟の運命を描く「アイランド」。ある不良少女にかけられた強盗の冤罪をはらすため、幼なじみの少年探偵が奔走する「さよならシンデレラ」。居酒屋で男が安楽椅子探偵に遭遇する「晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)」…『アルバトロスは羽ばたかない』で一躍注目を浴びた鮎川哲也賞受賞作家の本領発揮。一編一編に凝らされた職人的技巧に感嘆すること間違いなしの、バラエティに富んだ九編を収める。――
初めて読む作者でした。なんとなくフィーリング。強いて言えば軽いミステリーが読みたかったので。
*ネタバレします*
読み終わって驚いたんですが、連作になっていたんですね。
途中まではそれぞれ独立した関係のない短編だと思って読んでいたのですが、ところがどっこい最後まで読んで繋がるそれぞれの話。
ただそれがメインで最後に全員が集まって何かが起こるというものではありません。説明文に書いていないように、読んだ人だけわかるサブテーマという感じでしょうか。
ひとつひとつの話はどんでん返し系の話が多いですね。実はこうだと思わせておいてこうでしたー、みたいな。
結構最初から疑わせて掛からせるというか、そのまま表面通りの話じゃないのは分かるけどどう展開するか分かるか? と考えさせるというか。いや、そう感じただけなので他の人は分からないですけど。
試みとして面白い本でした。自分でもやってみたいですね!
・小島水青『鳥のうた、魚のうた』
――『鳥のうた、魚のうた』―いまは無人の、かつて老婆が住んでいた廃屋に棲み付き、流行歌「木綿のハンカチーフ」を調子外れに歌う鶏。人の頭を付けたこの奇妙な生き物は私の姉だ。不吉な予言を奇声とともに口走る彼女に秘かに会いに行くのを重ねていたある日、私は同じクラスの尾崎から呼び出される。それには、溺死した下級生の少女の謎がからんでいるようなのだが…。第6回『幽』怪談文学賞大賞受賞作。受賞作に書き下ろしを加えた全6編を収録。――
引き続きホラーにはまっています。
あらすじからして引き込まれる不気味さ。いいですねえ。
表題作は結構短い短編なのですが、「姉」の存在が強烈です。小学生の主人公が、鶏の足をお供え物に神様に亡くなった姉に会いたいとお願いを掛ける。すると廃屋の中から自分の名前を呼ぶ声が聞こえる……。
鶏の体に人間の顔、鳴き声ともつかぬ喋り方をする不気味な生物。しかもそれは姉であるという事実。呼び出したもののどうしていいかわからない存在。
ここまではよかったんですけど、というか全体的にそうだから作者の趣味なんでしょうが、落ちが弱いんですよねぇ。収集のつけ方が客観的というか俯瞰的というか引いてみているというか。
物足りなさを感じてしまいました。
ホラーとしてみれば怖さはあんまりないです。グロもないです。安心。
・森博嗣『ゾラ・一撃・さようなら』
――自由気儘に生きる探偵・頚城悦夫のもとを訪れた謎に満ちた美女――。
彼女の依頼は、引退した要人から秘宝“天使の演習”を取り戻して欲しい、というものだった。
だが、その男は伝説の殺し屋・ゾラに狙われている!
頚城は彼に接近していくが……。洒脱でスリリング、でもどこか切ない物語。
これが新感覚ハードボイルド!――
二作目から読んでしまったので一作目です。
次のシリーズとだいぶ間が空いたからでしょうか、キャラ変わってないですかね。
主人公はだいたい同じ感じなんですけど、都鹿とか優衣とかなんか違和感。
というか! ゾラについての本は書かないって最後に言っているのに二作目はゾラの本書いていることになっているんですけど! 書いちゃったのかあ。えー。
内容的にはハードボイルド小説を森博嗣的に書いたらこうなるよの見本ですね。
オマージュなのか馬鹿にしてるのか……でもらしくていいですもう。
サガンもいいですね。サガンも好きですよ。でもそのせいで真面目なのかよくわからない本です。
毎回最後女性に振られる主人公が次回はどうなるのか気になってきました。
・田中慎弥『神様のいない日本シリーズ』
――野球賭博絡みのトラブルがもとで失踪した父親から少年のもとに葉書が届く。「野球をやっているか」。父親の願いを適えるべきか、野球を嫌悪する母親に従うべきか。少年の心は揺れる。そんななか、少年は憧れの同級生とある劇を上演することになった…。いまもっとも注目を集める作家が描く親と子の迫真のドラマ。――
ひそかに好きな作家。タイトルも好き。
上級生に名前のことや祖父のことを馬鹿にされて野球も辞めると言った小学生の息子に、父親が語り掛ける自分と父親の人生のこと。そして野球のこと。大好きな女の子のこと。息子の名前の元になった劇のこと。
いい話です。これはいい話ですね。書き方はいかにも純文学的ですが読みやすいです。
父から届く「野球をやれ」というはがきの意味が分かるところがいい。
あと豚を殺すところですね。綺麗でした。
生々しいところもありつつロマンチックな面もある書き方ですね。
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なんとなく思い込みなんですが、女性ロボットの名前ってキャサリンって感じがしませんか?
しっくりくるなあ。
それではまた。
さようなら。
『キャサリンを使って暗号を入力すると、なんでも解読できる。それがキャサリンだ。
何故キャサリンか?仮に『テツゴロウ』だとしたらオレは仕事をしなくなるだろう?
さあ、誕生日を入力してみるか。ヒントは、解説書の12ページを見てくれ』