ベニクラゲって知っていますか?
凄いショックを受けました。こんな生物が実在しているなんて、まるっきりSFじゃないですか!
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・法条遥『リライト』早川書房 (2012/4/20)
・辻村深月『鍵のない夢を見る』文藝春秋 (2012/05)
・米澤穂信『インシテミル』文藝春秋 (2007/08)
・道尾秀介『貘の檻』新潮社 (2014/4/22)
・有川浩『植物図鑑』角川書店(2009/7/1)
・モーリス・ルブラン『カリオストロ伯爵夫人』創元推理文庫(1973/1/26)
・法条遥『リライト』
――過去は変わらないはずだった―1992年の夏、中学2年生の美雪は、未来からやってきた保彦と出会う。旧校舎崩壊事故に巻きこまれた彼を救うため、10年後へ跳んで携帯電話を持ち帰った。そして2002年の夏、思いがけず作家となった美雪は、その経験を題材にした一冊の小説を上梓した。彼と過ごしたひと夏、事故、時空を超える薬、突然の別れ…。しかしタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れない。不審に思い調べていくなかで、同級生の連続死など記憶にない事実が起きていることに気づく。過去と現在の矛盾が生み出した、残酷な夏の結末とは―。――
ハヤカワJコレクションです! これはSFといっても普通の読み物ですので読みやすかった。
専門用語も難しい理論も理解に時間が掛かる文章でもありません。むしろ軽い。
しかもみんな大好きタイムリープもの。
構成もちょっと凝っていて、過去と現在を交互に繰り返すのですがその過去が読むたびにおかしい部分があることに気付き、ホラーチックで気になって先を読んでしまいます。
ラストは、
「1992年夏、私は10年後へと時を超えた。
2002年夏、10年前の私は現れない。
SF史上最悪のパラドックス
その完璧にして無慈悲な収束」
という帯がちょっと煽り過ぎかなと思う読後感。
キャッチコピーが秀逸なのであって、内容はそこそこです。そこそこ力技です。
ストーリーが完全に筒井康隆の『時をかける少女』入っているのは何でなんでしょう、ファン?
題材がタイムリープものだからSFなだけであって、ジャンルはミステリーやサスペンスに近いのかなと思います。
今調べたらどうやらシリーズものらしいので、そのうち続編読んでみるかもしれません。
面白い本でしたよー。
・辻村深月『鍵のない夢を見る』
――第147回直木賞受賞。普通の町に生きる、ありふれた人々がふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集――
直木賞とか候補作ってこんなのばっかですねぇ。でも芥川賞の作品よりは面白い作品が多い気がして好きですよ。
読んで、すっきりする話が綺麗に一つもないので、落ち込みたい時にどうぞ。
それぞれの話は独立していますが、いまいちぱっとしない女性と、バリエーション豊かな駄目人間が繰り広げる気持ち悪い話という共通点があります。
気持ち悪いのは心情的なものでエロとかグロではありません。日常に隣り合わせで潜む、妬み嫉み不幸、疎外感、そういった負の感情ですね。
それらを丁寧に描写していくという嫌な話です。
そういえば短篇集って初めて読みましたが、まとまりがあって読みやすいです。
出てくる人物はだいたいどれも駄目人間なんですが、中でも『芹葉(せりば)大学の夢と殺人』の男が個人的に一番嫌ですね! いたい、痛々しいよー。
・米澤穂信『インシテミル』
――「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。――
こういうタイプの主人公好きです。ぼんくら系切れ者? 時々格好いいっていうのが好きなんですきっと。
内容もこれまでに読んだ米澤穂信の中で一番面白かったと思います。
クローズドサークルで迫られる殺し合い、疑心暗鬼に陥る人物たち、最初の犠牲者、凶器の謎、館の謎……
いや、何故か今更まさにダンガンロンパ2やっていたところだったので、なんか不思議なシンパシー。でもあのラストはどうかと。なんか、DDSアバタールチューナーみたいな……釈然としない。メタいのはいいけど限度があるし、世界観があやふやで理解出来ない。まあいい声だったからいいや。
あ、で、『インシテミル』も、なので最初のきっかけの理由はわかりましたよ! この人はあれだなと。
作中に出てくるミステリ作品のオマージュはわかりませんでしたが。
でも作中で自分でも言っているように確かに動機が弱いし、ミッシングリンクも重要ではないし、最終的な犯人の目的も曖昧、謎の女は謎のまま。殺人なんて外でたら本当どうするつもりなんですかね。現実味のない財閥とか、〈メモランダム〉の偽装も強引な気が。時間的に心理的に。
しかし道具立てはやっぱりいいですよね。ある種のロマンですよね。地の文もとぼけていて面白いし読みやすい。
トリックも叙述系ではなく真っ当な、というのもイヤですが物理的に可能なトリックですし。出来るかどうかは別ですけどね。
意外に読後感も悪くないんですよ不思議と。結構人死んでいるのに。むしろ続編に繋がるようなワクワク感。
青春を書かせると暗くなるけど、大学生なら明るいんだなと覚えました。
面白かった。
・道尾秀介『貘の檻』
――真実は「悪夢」の中に隠されている――。幻惑の極致が待ち受ける道尾ミステリーの頂点! あの女が、私の眼前で死んだ。かつて父親が犯した殺人に関わり、行方不明だった女が、今になってなぜ……真相を求めて信州の寒村を訪ねた私を次々に襲う異様な出来事。はたして、誰が誰を殺したのか? 薬物、写真、昆虫、地下水路など多彩な道具立てを駆使したトリックで驚愕の世界に誘う、待望の書下ろし超本格ミステリー!――
読み終わってみれば普通の、といってもちゃんとしたミステリーなんですが、なんか、長いのは何故でしょう。なかなか話が進まない。
訛りが強い信州の風土描写は丁寧で好きですが、時代設定を昭和においた理由も何かあるのかと思いきやそうでもなく?
あの、二時間のサスペンスドラマのような筋立てでした。
途中の悪夢のところは気味悪くていいですね。はい。
ところで檜場さんは何故撮影を? まじで趣味?
・有川浩『植物図鑑』
――ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「―あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる―。書き下ろし番外編に加え、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載。――
有川浩は初読。知人にすすめられて。
ただ、面白いからおすすめされたのではなく、怒りながら「読んで損した、時間を無駄にした、お前も味わえ」というすすめられ方をしたので、それはもう印象悪い。
それでまあ、読みまして。あんまり恋愛だけっていう話は得意じゃないですし、確かに途中いらつくところもあり。料るとか。
でもいやいや、そんな言うほどじゃなかったです。こんなのはまだ。もっと時間を無駄にしたと思うような小説いっぱいありますよ。大丈夫大丈夫。ギリ。
というか、これはどういうスタンスで読むかで感想が変わる作品だと思います。初掲載が携帯小説サイトだったようなので、それをわかって読む人は上手だし面白い、となるのでしょう。
もちろん有川浩のファンだって面白いでしょう。だからレビューも賛辞で溢れるのです。まあそういう偏った評価も怒るポイントだったんでしょうけど。
ただ面白いか? と言われると、好みではないなと。しょ、笙野頼子に感想聞いてみたい……。
ラノベだと思って読むべきです。だって少女漫画に「そんな都合のいい展開あるかーい」ってつっこんでもお門違いですしね。
覚悟もない者が軽々しく読んでいい本ではなかったのだ。ただそれだけのこと。
・モーリス・ルブラン『カリオストロ伯爵夫人』
――ラウール・ダンドレジーは、二つの組織が追う莫大な宝石のありかをめぐる抗争に巻きこまれた。天性の美貌と才智に長けた悪の華、妖しい魅力をもつカリオストロ伯爵夫人とは何者か? そして中世の修道院の財産の行方は? クラリスへの思慕を胸に秘め、若きアルセーヌ・リュパンが財宝の謎をめぐって繰り広げる、妖魔との血戦。――
本家のルパンシリーズです。ジブリのカリオストロしか知らないアナタ、伯爵と城は出てきません。クラリスはいます。でもクラリスはカリオストロ伯爵夫人ではありません。カリオストロ伯爵夫人は乱歩の『黒蜥蜴』の緑川夫人みたいなものです。
若き日のアルセーヌ・リュパン、この頃はまだラウール・ダンドレジーと名乗っていた一人の青年は、クラリスというある男爵の娘と恋仲になります。
結婚を申し込みに行くも、男爵に追い返されたラウールはその屋敷で秘密の会合が開かれることを知ります。そこでは男たちがボーマニャンという怪僧を中心に、ある一人の女を葬り去る計画を立てていました。
その女はカリオストロ伯爵夫人と呼ばれる、不老不死とも魔女とも呼ばれる女。彼らは中世の修道院の財産を狙うライバル同士であったのです。
企みを聞きつけたラウールは女を救います。そして女の美しさと強さに心奪われたラウールは全てを投げ打ってカリオストロ伯爵夫人ことジョジーヌと暮らし始めます。(!)
しかし財宝を狙うボーマニャンたちや、美しいながらも冷酷な盗賊の女首領であるジョジーヌの本性を目の当たりにしたラウールは、己の才覚をたのみに第三勢力として財宝争奪戦に参加します。
遺された暗号の謎や追手からの逃走、三つ巴の攻防、果たして財宝は、ボーマニャンは、ジョジーヌは、ラウールは!?
ということでね、クラリスへの思慕を胸に秘めすぎだろうと思わずにはいられない展開。浮気やん……。
そして朱に交わればということなのか、ジョジーヌとの暮らしの中で、普通に盗みを働き始めるラウールさん。犯罪やん……。
でも弱い者の味方で人殺しは絶っ対、許せない義憤の人であるラウール。
さすがにキャラが濃いです。
ジョジーヌも格好いいんですよね。なよやかな淑女の面もあれば、ラウールを坊や呼ばわりして啖呵を切る面もあり、魅力的な人物です。
最後も永遠のライバルという感じでいいですね。
ルパンシリーズはこれが初めてですが、わくわく感があります。
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円城塔の『烏有此譚』に、タイムスリップして過去の自分と交尾するロシアあたりにいそうな虫の話が出てきた気がするんですが、ちょっとシャレならんすね……。
現実の信憑性を疑うくらい今ショック受けてます。ベニクラゲVSクマムシとかどうですか。
今なら宇宙人がいるとか言われても受け入れられる気がする。
ということでまた。
さようなら。
『昆虫採集セットの薬(混ぜた)』