最近やっと今更ながら『デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王 Plus』をクリアしました。
そもそも『真・女神転生ⅢNOCTURNE マニアクスクロニクル』がやりたくて購入した同梱版(近所のブックオフで安く売ってた)。
マニアクスだけ二周ほどやり(マニアクスじゃないほうもプレイしました。ジャベリンレインかっこいい)、その後ライドウは放置。
確かにライドウはそりゃあもう恰好いいんだけど、ストーリーがそんなに惹かれなかった記憶があったんですよね、『~対超力兵団』やってみて。他のシリーズの小ネタが面白かったけれど。借りていたので一回クリアしてすぐ返してしまったし。
でもふと思い立ってやりはじめると、やっぱり女神転生シリーズは面白いです。今回はルイ・サイファーも前面に出てきて大活躍でした。どうしてもⅡのイメージが強くて違和感ありましたが。あとSTEVENはいませんでしたよ……。
ただ前作ありきの作品で、結構頻繁に前作の話が出てくるんですが、もうほとんど憶えてないのでわからない。そもそも前作って仲魔一体しか召喚できなかったっけ? 悪魔会話が出来るようになったということだけども、じゃあ前って一体どうやって仲魔集めてたんだっけ?
くらいうろ覚えでした。でも『~対アバドン王』自体は面白いです。システムも過剰なくらい親切。
不満を言えばエンディングが微妙なところくらいです。……やっぱりこのシリーズストーリーがなあ。悪魔の数も種族も減ってしまったし。
ところでアバドンといえばマダムですよね?
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・万城目学『プリンセス・トヨトミ』文藝春秋 (2009/2/26)
・上田早夕里『ショコラティエの勲章』東京創元社 (2008/03)
・アガサ・クリスティー『アクロイド殺し』早川書房 (2003/12)
・江戸川乱歩『D坂の殺人事件』東京創元社 (1987/06)
・皆川博子『皆川博子コレクション7 秘め絵燈籠』出版芸術社 (2014/10/11)
・万城目学『プリンセス・トヨトミ』
――このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。――
えー、読んでいる途中で一度読んだことがあるのを思い出しました。ほとんど内容は忘れていたので問題はなかったのですが、忘れていた方が問題ですね。
展開は上手だなあと感心させられましたが、肝心な大阪国に関してがどうも、いまいち説得力が足りないというか、詭弁じみて感じられてしまいました。言葉を尽くして説明すればするほど誤魔化されているような。
結局松平の言う事は何も間違っていないと思うんです。5億は多いでしょうし。その割には本人がちっとも守られていない。男たちも何の為に集まったのかわからない。松平は情に流されていい人じゃないはずです。
ただこの光景が書きたかったのかなと思いました。浪漫は物凄く伝わってきます。
キャラクターはしっかり出来ていて面白かったです。ただ今回三人称視点なので、少し入り込みづらかったかもしれません。
でも万城目学を全く知らない頃に読んだ時はそんなに印象にも残らなかったのですが、今読んでみると良さがわかるように思いました。
・上田早夕里『ショコラティエの勲章』
――絢部あかりが勤めている老舗の和菓子店“福桜堂”。その二軒先に店をかまえる人気ショコラトリー“ショコラ・ド・ルイ”で、不可解な万引き事件が起きた。その事件がきっかけで、あかりはルイのシェフ・長峰と出会う。ボンボン・ショコラ、ガレット・デ・ロワ、新作和菓子、アイスクリーム、低カロリーチョコレート、クリスマスケーキ―さまざまなお菓子をめぐる人間模様と、菓子職人の矜持を描く、小松左京賞作家の鮮やかな力作。――
この方はSF作品しか読んだことがなかったのですが、こういう小説も書くんですね。似たようなジャンルでは『タルト・タタンの夢』を思い出しましたが、こちらの方が好きです。
うーん、でも読後感は不思議な感じです。ミステリー仕立ての話が多い連作短編集ですが、主人公が探偵役ではなく、かといって巻き込まれ型とも少し違う。半分探偵・半分傍観者?
若い女性とナイスミドルなシェフとのコンビでも恋愛要素は無く、成長物語でもない。
和・洋共にお菓子の知識が凄く、凄過ぎて何を言っているのかわからないところもありました。専門用語が多く説明はなく。でも雰囲気で読む分には解った気になれるので大丈夫です。
この中では『七番目のフェーブ』の話が一番面白かったです。
フェーブは陶器で出来たミニチュアの置物で、ガレット・デ・ロワ(当たりを入れて焼くケーキ)の中に入れる幸運の印。
友人の結婚祝いにガレット・デ・ロワを送り、その中に6人の友人が一つずつフェーブを入れる。しかし中には7つフェーブが入っていて……という話でした。
題材がお菓子を扱っている分、ストーリーは結構シビアで、主人公にしてからが虚無感を感じます。
読んで楽しい気分になれるかどうかは微妙ですが、お決まりのグルメミステリーとはちょっと違う面を味わえます。
・アガサ・クリスティー『アクロイド殺し』
――深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。――
オチが意外だと聞いていたのでまあ、驚きはそこまでなかったですが当時は物議を醸しただろうなあと。
騙される為に読んでいる人と、犯人当てを楽しみにしている人とでは感想が違いそうです。
そもそもミステリーで犯人がわかってしまうと嫌なので楽しめました。いや、でも読者に提示される問題に、編み上げ靴の色とかのミスリードが多いのは不公平な気もしないでもない。
しかしポアロって意外に変人なのですね。秘密主義ですし。
意外なオチとわかった状態で読んでも楽しめて、しかも無理はないので名作で間違いないと思います。
まだまだ『τになるまで待って』を越えるオチの驚愕には至りません。
・江戸川乱歩『D坂の殺人事件』
――日本の推理小説の礎を築き上げたのが江戸川乱歩であるのは異論のないところだろう。その巨人の短編小説の粋を収めたのが本巻である。デビュー間もない時期に発表された「二癈人」を筆頭に、ご存じ明智小五郎が初めて登場した記念すべき「D坂の殺人事件」から、戦後の名品「防空壕」に至る全十編を、初出誌の挿絵を付してお届けする。――
こちらは創元推理文庫―現代日本推理小説叢書のもの。『D坂の殺人事件』『二癈人』『赤い部屋』『白昼夢』『毒草』『火星の運河』『お勢登場』『虫』『石榴』『防空壕』収録。
狙ったわけではないのですが、ミステリーばっかりになりました。
表題作は明智小五郎初登場。『黒蜥蜴』とはかなり違い、まだ探偵ではない模様。もじゃもじゃ頭の鋭い人、といった感じです。
話は、どちらかというと『アクロイド殺し』よりこちらの方が意外なオチです。目撃者の証言を理論を展開して「当てにならない」としてしまうのはトリッキーでした。
あと『モルグ街の殺人』や『黄色い部屋の謎』のネタばれが普通に書いてあるので読んでいない方は注意してください。
それよりも、『虫』がちょっと凄いです。展開や心理描写・風景描写含めてかなりショッキング。まさかこういう話になるとは思わなかったし、更にそこまでするのだとは……。
エンターテイメントの作者ではなく、こういう怪奇小説を書ける面があるということが凄くて、怖ろしい作家ですね。ぞっとする話ばかりの一冊でした。『白昼夢』も『お勢登場』も『石榴』も。
夢野久作も大概でしたが、江戸川乱歩のほうが怖いです。
・皆川博子『皆川博子コレクション7 秘め絵燈籠』
――昔語りのなかに時を越えて死者と生者が入り混じる…著者初の時代物短篇集である表題作、 豊かな趣向を凝らした「化蝶記」の2冊を収録。他、単行本初収録のエッセイなど充実の1冊!――
もう7巻かぁ。
もう一度『笑い姫』読み直そうかな。
しかし海外を題材にした作品も多いけれど、こういう国や時代をひょいひょい飛び越えてなんでも書けるって本当に凄い作家さんです。
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女神転生シリーズって、作品を重ねるごとに過去の作品で普通に雑魚敵でエンカウントしていた悪魔がラスボスに昇格されることが増えてきて、なんだか複雑な気分になりませんか。
それでは、また。
さようなら。
『ダメだ!話にならない!』