こんにちは。谷口令 FSCA公認 風水心理カウンセラーの夏生ゆずです。

 

昨日は6月30日、「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日でした。

 

「夏越の祓」は、今年前半の半年間の穢れを清めて災厄を払う神事であり、このあとの後半も無事に過ごせるようにと祈る行事です。

 

そもそも古来日本では、夏を迎えるこの時期、疫病が流行ることが多かったため、人々は皆、厄払いと無病息災を願って、茅(ちがや)を束ねた「茅の輪」をくぐるようになりました。

 

 

では「なぜ茅でできた輪をくぐるのか」という疑問がわきませんか?

 

調べてみたところ、次のような神話に由来しているそうです。

 

 

昔、備後国に住んでいた「蘇民将来(そみんしょうらい)」が、旅をする「スサノオノミコト」に宿を求められ、自身が貧しいにも関わらずそれに応じました。

 

すると、そのもてなしへのお礼として、スサノオノミコトが「疫病を逃れるために、茅の輪を腰につけなさい」と教え、それを守った蘇民将来は疫病にかからず、また、自分の国に帰ったのちも子孫代々繁栄しました。

 

それ以来、無病息災の祈念として茅の輪を腰につけていたものが、江戸時代を迎える頃、現在のようにくぐり抜けるものになったそうです。

 

また、この「茅」という植物の根の部分は元々「茅根(ぼうこん)」と呼ばれる「生薬」として用いられ、その 薬効としては利尿消炎作用があり、特に夏場の水分代謝の不良時に用いられたそうで、こうした薬効成分があることから、茅が無病息災の祈願に用いられるようになったともいわれています。

 

 

このような背景を知ると、「夏越の祓」という神事も、まさに今の社会的状況に身を置く立場として、大変身近なものに感じられました。

 

そして、夏越の祓を終え、すっきりとした気持ちで迎えた今日は、暦上「半夏生」。

 

1日1日を大切に、毎日を過ごしていきたいと思います。

 

そう。きっといいことはやってくる!