バスケット暮らしをしながらも、
ミルクなどの度に外で遊ぶようになった夏。
本当に活発で無邪気な性格で、
楽しくてしかたないというのが小さい体から滲み出ていた。
いっぽう、部屋暮らしを始めていたビスコは、
誰かと共感したいと思わないひとり育ちなので
遊びも自分だけで敢行したがっていた。
そんなふたりだから、当然
ビスコがブチ切れてとっくみあいの喧嘩をするように、、、
喧嘩すら微笑ましい小さい小さいふたりであった。
この頃には、コールタール下痢ではなく、
軟便になっていた夏だが、その軟便は100%で
いっこうに改善されなかった。
生きるかどうかの問題に関しては、
完全にオッケーのGOサインが出ていたし
夏は、ついに病院で診てもらうこととなった。
バスケット、キャリー、洗濯ネット、素のまんまだっこ
いろんな方法で猫を運んだことはあるが
完全室内飼いの為、
どの猫も多かれ少なかれ外に緊張するのが普通だった。
「わーわー」
と、鳴き続ける子、
爪をたててしがみついてくる子、
おしっこをもらす子、
みんな未知の世界や車の音に緊張して汗をかく。
ところが、夏は、、、、
バスケットで運ばれる間
背伸びをして外を見続け
交差点で赤信号につかまった際には、
車の音に
「くるまみる~~~」
と、ジャンプして興奮しまくりだ。
たいていの子の場合、
信号待ちになってしまったら、車道から少し下がり
なるべく車の音が近くでしないようにしたりしていたのに。
案の定、病院についた夏は
好奇心爆発で、大型犬にまで近づいていった。
故メイは、点滴中に喉を鳴らして寝ていた為
獣医さんが時々やってきて
「あ~、メイちゃんには癒されるなぁ
動物が好きでこの仕事についたのに
みんなに嫌われてシャーシャー言われてひっかかれてるからね」
と、可愛がられたほどだが、
その他の猫は、たいがい病院は嫌いである。
診察室に呼ばれた夏は、
室内にある治療器具や先生の名札などに興味津津。
検温されていることにも気がつかず
先生の首からぶらさがる聴診器をぶったたいたり
胸についた名札をかじっていた。
私は、写メったり、夏をおさえたりしていたのだが
夏はちょっと手を離した隙に、診療台から
治療器具の入ったワゴンに飛んでしまった。
ガッシャーーン!
「あーあーあーあー」
若いH先生は、びっくりして夏を抱き上げ診察台に戻し、
ワゴンを部屋の端っこにおいやってしまった。
しかし、夏は、まだまだ飛ぶ気満々。
「なっちゃ、とべるじょ」
レントゲンを撮ることになった夏は、
H先生にだっこされて、、、というか捕獲されて
レントゲン室に消えていった。
診察室で待つ私の耳に聞こえてきたのは
「なっちゃん!コラ!」
「なっちゃん!だめでしょ!」
などの大声ばかり。
いったいどんなことになっているのやら、、
ジッとしてレントゲンは撮れるのだろうか??
数分後、、、
夏は、先生の頭に乗って登場した、、、。
先生の髪の毛を両手でひっぱり
頭の上で大暴れしている、、、、。
「どうにかしてくださぁ~~い」
H先生は、トホホという情けない声を出して
頭の上の夏を取ろうと必死になっていた。
この瞬間を写メりたかったが
さすがに、先生に申し訳なかったので、
それはやめにして、すぐに夏をひきはがした。
「本当にすみません」
レントゲン写真には、
H先生の格闘ぶりが写し出されており
ブレブレの夏の足と、がっつり胴体をおさえる先生の手
ぎりぎりおなかの辺りは見えるが
あとは、ブレてなんだか分からない状態であった。
夏は、慢性腸炎として様子を見ることになった。
生殖器と直腸、肛門に生まれつきの問題があり
ひらきっぱなしの肛門から菌が入る可能性も指摘されたが
とりあえず、処方食のヒルズw/dのドライフードだけで対応。
もともと、前出の故メイの死因がストルバイト結石であった為
我が家の子たちは、全員、
病院処方のヒルズc/dのドライフードを食べていた。
ビスコと夏は、幼児の時、市販ヒルズのキトンのドライフードだったが
そろそろ、ビスコもc/dになる頃だったので
夏は、そのまま、w/dへ移行すればよかったので助かった。
(我が家では処方食に絶対に似顔と健康になるよ的な言葉を記入する。
今でも続いているルール。これは、同居人が描いたもの。)
今では、おいしくなったw/dだが、当時は味が薄かった。
w/dは、脂肪が少なく消化がよい。
そのため、水にすぐふやけてしまい、おかゆそのもの、
色も味も薄く、匂いも弱かった。
ちなみに、現在は歯周病の子以外、全員w/dを食べているが
チキン味になったw/dは、格段においしくなり、大人気だ。
食いしん坊の夏は、なんでも食べるであろうと思ったが、
予想通り、問題はなく食べてくれた。
食べさせるのに一苦労する猫がいるのだから
夏のこの部分は、長所といえよう。
体重あたりの摂取量が、他のドラフよりも多いw/dは
夏にとっては嬉しいものに違いなかった。
いっぱい食べられるから!
病院から戻った夏は、元気いっぱい水を飲み
昼寝を始めた、、、ベッドじゃないところで、、、、
今でも、軟便になることはあるが
基本的には、w/dでだいぶおさまっている。
食いしん坊だが、泥棒とか横取りをしないところが
可愛い夏である。
ちょちょちょして口がベショベショ)











