夏がバスケットから、うさぎケージに移動するのは
ビスコの時よりも格段に早かった。
なんらかの理由により、体が極端に小さいことと
コールタール下痢の問題があっただけで、
もう、とうに離乳食の日齢なのだ。
当時の住居の目の前にあったホームセンターに出向き
ビスコのものと同じうさぎケージを購入。
ビスコのケージとコの字型になるように配置した。
夏は、離乳食もなんのその
人のものまで食べたがるハングリー状態。
むかーしのカップヌードルのCMを思い出し
「アーユーハングリー?」
と、たびたび聞いてみたが、その都度無視されてしまった。
当たり前か。
ケージに入った夏は、元来の行動力と
おさえこまれていた運動したい願望で
それはそれは走り回った。
ビスコが遊ばなかったタオル地のボールを入れておいたが
「なっちゃ、サッカボウできるーー」
と、大声が聞こえてきそうなほどの興奮で
ボールを追って駆け回り
大丈夫か?と心配になる数時間をその状態で過ごした。
(これは正しくその時の写メ。走り回っていてブレている)
トイレを覚えてるのは、予想通りビスコより時間がかかった。
しかし、垂れ流しから、いきなり練習トイレに移行し
どうなることかと思った割には、
まず、シートにおしっこ・ウンコをすることが出来て
数週間でトイレを理解し、
一ヶ月ちょいでうまく利用しだしたので
思ったよりは早かったといえよう。
この練習トイレは、そう、ビスコにも使った大型犬の器で
(同じく一ヶ月後位。砂は全部出してシートに寝ているところ。だいぶ大きくなった)
夏の食欲はとどまるところを知らなかった。
そのうちに、ケージの檻につかまり
「パイくだちゃーい」
と、ニーニー鳴くようになった。
「いま、飲んだばっかりでしょ」
と、言うと、私の顔を見ながら、自分の腕を吸う。
腕がベショベショになり、皮が持ち上がっているので
そこにテーピングをしてみたり
あれこれ試したが、♪もう~どうにもとまらない~。
リンダ困っちゃう。
しまいには、私の顔を見ると
「パイくだちゃい」の前に、もう腕を吸いだすように、、、。
それも、顔を見ているものだから
目は絶対に開いている恐ろしい風体で!!
この「ちょちょちょちょ」というか「ちゃちゃちゃちゃ」というか
夏の腕吸いの音は、
その当時、夏が起きている間中、
我が家に響いていた。
現在、どうなっているかというと、、、
4才目前の2010年3月
このちょちょちょは続いている。
いまだに生後8カ月位の、
それも女の子に間違われる小ささではあるが
一応、れっきとした成猫である。
そんなにハングリーなのか?とも思われるだろうが、
おとなになってもこれを続けているが故に分かったこともある。
おなかが空いてやっているのではないのだ。
「ひとりになるのでは?」
「おいていかれるのでは?」
「また捨てられるのでは?」
イコール
「パイがもらえなくなる」
イコール
「パイくだちゃーい」
なのだ。
目が覚めた時
眠る前のさびしい時
あのトラウマでやっていることだと分かったのである。
私が忙しく長い留守番続きだったりすると
ますますその兆候が出る。
今でも、目を開いたままの姿は変わらないが
腕は右腕限定になっていて、
私の右肩につかまって立ち食いソバのような状態で
勝手に腕を吸っていることすらある!
頭を撫でてあげると
グールグールと喉を鳴らしながら、
ちょちょちょ。
出逢った時の話とか
「なっちゃんのおかあちゃんは、
なっちゃんを捨てたんじゃないんだよ」
の話とかをしてあげると
手をもみもみしながら、
ちょちょちょ。
あの時の怖さ、寒さ、空腹
命の危機となったトラウマは、一生モンなのかもなぁと思う。
おなかが悪い夏に、腹いっぱい食べさせる訳にはいかないので
「絶対に捨てないから大丈夫だよ」
そう言い聞かせるしかない私である。
(そうとう怖いこの顔)
★おまけ★その1★
当時の同居人に飛びつき、
ロッククライミングのようによじ登りつかまり
どんな作業中でもおかまいなしでちょちょちょする夏。
★おまけ★その2★
昨年、うちの妹にもかまわずちょちょちょする夏。
★おまけ★その3★
★動画もあるので、そのうちアップしますね★













