キャリーでの一人暮らしが始まった天才猫のビスコ。
生後2日で「寒い」に対処、
生後3日でひとりでおしっこ(もちろん念の為人間もチェック)
生後4日で「暑い」に対処
生後7日でひとりでウンコ
体を拭くと
「ぷっぷっぷっ」
念の為、おしっこチェックでとんとんすると
「んっんっんっ」
感情表現も生後2日目には開始。
雰囲気的には、ぷっぷっぷっは喜び、
つまり、大人の猫が喉をグルグル鳴らすアレ、
アレがまだうまく出来なくて
ぷっぷっぷっなのでは??
お湯で体を拭かれて気持ちいいのだ。
そして、んっんっんっ、これは、、、、怒り。
間違いない。
うーうーと唸るのがうまく出来なくて、んっんっんっなのだ。
「おしっこもウンコも自分で出来るって言ってるでしょーー!!」
こいつは、怒りんぼなのだ。
入院している母で野良のハッチは、いよいよヤバイ状態になった。
かねてからお世話になっている野良の味方で伝説の獣医のK先生。
全部白髪で白いヒゲがいっぱい、
メガネでニコニコして、獣医のいない田舎の村にも毎月行っている凄いひと。
そのK先生が、事実上引退し
勤務医の若い先生が診察をしているんだけど
ハッチが弱っている原因は不明
体重は2キロをきって、もう鳴かなくなっていた。
同居人が仕事帰りに病院によると
汚いハッチは一番端っこの奥のケージに入れられ
誰からも声をかけられず、惨めな気持ちになったそう。
「退院させて、看取ろう」
私は、決意した。
その若い先生ではもう無理だとも思ったし
野良だったハッチが惨め様子を想像し、我慢ならなくなってしまったのだ。
そう決めた翌日、
早朝仕事に出かける同居人が電車からメールをよこした。
「朝、K先生が犬をいっぱい連れて散歩していたから話をしたよ。」
※気持ち悪くなる話なので、ここからピンクの部分は気をつけて。
場合によっては読みとばして下さい。
先生がその朝起きて、ハッチを見て
「おう、ハチ公どうだ」
と声をかけたそう。
先生は、ハッチが女の子なのにハチ公と呼んでいるらしい(笑)
ハッチの様子を見て、先生は長年の勘がひらめいた。
カルテを見ると、虫くだしは処方済みだったが
先生は、ハッチの体重に適用の2倍以上の虫くだしを飲ませてみたそうだ。
「もうダメだろうから、イチかバチかやってみる価値はあるから」
と。
ハッチは吐いたらしいが、考えられないほどの虫が出たんだとか。
その後、ハッチの目の奥に力が出て、先生は
「これは助かる」
と思って、もっと虫くだしを飲ませたらしい。
次の日、ハッチを退院させたが、退院直前にも虫くだしを大量に投入。
まだまだ虫が出るから、と、対処方法を教わった。
先生は、
「ハチ公頑張れよ」
と声をかけてくれたそう。
ハッチを性格がいいと言ってくれたそう。
やっぱり、先生は違う!
ハッチは惨めな野良なんかじゃないぞーー。
うちの風呂場にバスケットごとハッチを置いて
2時間おき位に汚れたバスケットを洗いハッチを洗った。
虫は普通死んで出てくるものだが、
病院の見本より凄いものが生きたままどんどん出てきた。
「憎い~~~」
と思いながら、私はどんどん退治!
きっちゃなくなったハッチをシャワーで流した。
ハッチは怖がらず嫌がらず、ゴロゴロ喉を鳴らしていた。
なんて可愛い性格なんでしょう!
「ハッチ、反対側もキレイにするから」
と声をかけると、もそもそ反対を向いて寝てくれる。
なんて賢いんでしょう!!
ハッチはみるみる回復した。
ハッチの精神を考慮して、食欲が出た時に外にリリースした。
ちなみに、ハッチは里親がつかなかった。
他の人間にどうしても慣れないから、ボランティアさんにも諦められちゃったのだ。
賢いハッチは自分を救ってくれるひとを認識しているんだな。
だから、K先生には心を開いたんだ。
ハッチは、いつものハッチに戻った。
となると、あとは娘のビスコだ。
娘のほうはといえば、相変わらず
ぷっぷっぷっ、んっんっんっ
である。
であるのだが、何かが違う。
この日、なんだか印象が違う。
微妙~~~に、耳が起き上がってきているような、、、
ナチのヘルメットみたいだった頭にポコっと何かが。
今まで匂いだけで認識していただろう、人間のおっかあを
今後は声でも認識できるのだ。
私はミルクをあげる前に、必ず同じ呼び方で
「びちゅびーちゅ」
と言うことにした。
母猫の「ごはんですよ」として覚えさせようとしたのだ。
賢いハッチの娘、天才猫のビスコはすぐさまこれを覚え、
実はもうすぐ4才になる今現在も、これを言うとどこにいても走ってくるので便利だ。
耳が立ちあがってすぐのこと、
今度はギュッとつぶっていた目の端っこが
かさぶたがはがれるみたいに開いてきた。
す、すごい、、、変な顔!!
この顔は一体、、、(笑)
けれど、私は
かつて出逢ったビスコのおばあちゃんでハッチの母であるナナちゃんが
とびきりの小顔でとびきりの美人で賢かったので
ビスコだってきっと美人になる!!
そう信じて、言い聞かせた。
大丈夫!美人になる!!
、、、なるはずだ、、、、。
まだまだ視力はないそのグレーの瞳を見て
私は
「美人になる!」
と洗脳しはじめたのである。

