介護をしなければならなくなった時、多くの人は仕事を辞め一日の多くの時間を手助けを必要とする人に合わせて行動する事になります。世話を受ける人の障害の状況にもよりますが、重症の場合はほとんど付きっきりで世話しなければならず、好きな事をするなどストレス解消もできないのが現状です。特に一人で面倒を見なければならない人は体調が悪くても誰にも代わってもらえず、いつまで続くかわからない不安が大きなストレスを生む事になります。また働く事も難しい場合、経済的不安が襲ってくる事もあります。
こういった強いストレスは精神的・肉体的な症状を起こしやすいようです。高齢化社会になって介護うつと言う言葉が珍しいものではなくなりました。自尊心が強く一人で頑張る人、また周囲に相談する人がいなく孤独感を味わいやすい人など、男女に関係なく比較的真面目で責任感の強い人に多い症状と言えます。
中にはお世話する事に意義を持ち、その世話の最中にはそれほどストレスを感じていなくても、世話そのものが生きがいになっていて、長期間の介護の末突如その存在がいなくなった時、生きがいがなくなってうつなどを発症する人もいるようです。
そうならないためには、自分にかかるストレスを早く察知して一人で頑張り過ぎず、専門施設の手を借りてなるべくストレスがかからない環境にする事が大事です。またうつの症状を発症したらすぐに医療機関に相談し、薬の治療と同時に地方や国の専門機関を使って体の休養を行うと良いでしょう。
介護をする人を取り巻く環境はまだまだ多くの問題がありますが、公的機関・民間企業問わず改善しようという努力がされています。現状を冷静に分析して、備えておくことが大事になってくると思います。前述したように、介護にはゴールがありません。ですから、家族の介護によって生じる悩みや不安、辛さを一人で抱え込むことがないようにしてください。