娘をベビーカーに乗せてお散歩している時、
ふと涙がこみあげてきました。
あまりにも幸せだなあと思って。
少し前まで、妊活に苦しんでいたことが嘘のようです。
昔の自分に言いたい。
あんなに追い詰めることはなかったよって。
妊活に焦っている時って、
ゴールが見えなかったし、
自分に子どもがいる未来なんて想像もつかなくて、
不妊治療をしていることが恥ずかしかった。
会社を頻繁に休まないといけなかったのが苦しくて、
休みを申請する時の上司のリアクションにいちいち傷ついて、
背中をぎゅっと丸めて逃げるように早退していました。
クリニックに行くと言うのが嫌すぎて、体調不良とウソをついたことも何度もありました。
クリニックで同じ目標を持つたくさんの患者さんを見てホッとしつつも、
長い長い待ち時間で背中も腰も疲れてしまい、
ようやく解放される頃にはクタクタになって。
数値や結果に一喜一憂して、
毎月のリセットで全てが終わったかのような絶望を感じて、
またふりだしに戻って、
消えそうな声で休みを申請する…
もう本当に消えてしまいたかった。
なんでこんなに赤ちゃんが欲しいと思っているのに、
私はお母さんになれないんだろうって、何度も何度も泣きました。
今、当時をふり返ると、あの頃の自分をぎゅーっと抱きしめてあげたくなります。
大丈夫だから。
そんなに思いつめなくても、数年後にはかわいい女の子を授かってめちゃめちゃ幸せに暮らしてるから。
ちゃんとお母さんになれるんやから、
プレママの生活を、もっと楽しんでいいだよって、言ってあげたい。
それと同時に、
あの頃の自分に感謝したい。
あきらめずに信じ続けたから、
こんなにかわいい娘を抱くことができた。
つらかったし、自分で自分を追い込んでしまったけど、
言い換えれば、
それだけ子どもが欲しかったってこと。
旦那さんのことが本当に大好きで、この人との子どもが心から欲しいと本気で思ってたってこと。
その願いはちゃんと、天に届いた。
妊活って、全く必要なくスムーズに授かれる人は授かれる。
なんで不妊治療が必要な人と、苦労なくママになれる人がいるんだろうって、ずっと疑問に思ってたけど、
答えなんかないと思った。
これが私の身体であり、
これが私の人生。
過ぎてみれば、愛しい日々だったと思う。
苦しかったけど、
旦那さんの支えがあって、
自分と向き合って、
本気で自分の人生を生きていた。
あの日々があったから今こんなに幸せなのかどうかは、
正直言って比べようがないからわかりません。
本当は妊活したからこそ子育てが楽しい!ってなれば夢があっていいんだろうけど…
不妊治療も不育症治療も、なくたって娘がかわいいのには変わりないかもしれません。
だからこそ、
お母さんになるという夢を叶えるまでのあの時間を、
ただただ愛おしく思う。
妊活も、辛かったことも、そしてもちろんうれしかったことや楽しかったことも、
全部ひっくるめて、
自分の人生を愛おしく思う。
どうかあなたが、
少しでも気持ちを楽にして、
希望を持てますように。