日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故を題材に、新聞社社内・社外のドロドロとした人間関係を描いた作品。
登場人物はみんな個性的である。
山﨑努演じる社長、今であったら決して許されないセクハラじじいである。
局次長と社会部長はなんやかんやで全権デスクの悠木にあたる。
販売部長ときたら、まるで……

事故直後の御巣鷹山に登った記者が、自分らの「現場雑感」が載らなかったことから精神喪失状態となり、交通事故死してしまう。
それを止められなかった編集局員が強く悔いる。
悠木は「チェック、ダブル・チェック」で、記者がとってきた事故原因のスクープを打てない。

テンポが速くキビキビとして心地よいのだが、周辺の登場人物の心の襞をもう少し深く掘り込んで欲しかった。
ストーリーとは関係ないが、悠木が入院中の販売部員を見舞ったとき、ベッドサイドにぶら下がっていた点滴が、「フィジオゾール」とか「トリパレン」という、当時販売されていた製品だったのには感心した。

【主】堤真一、堺雅人、山﨑努