
作曲者はきっと分裂気質なのだと思う。
こちらがメロディに浸っていると、にわかに脈絡があるとは思えない別のメロディをつきつけてくる。
そしてまたヴァイオリンのソロが、弦が切れそうなくらいに弓を細かく動かしているかと思えば、急にファンファーレのような華やかなトゥッティとなる。
あるいは転調しているように聴こえるところがあちこちにあるし。
第2楽章は打って変わって自信なさげに始まり、すぐに嘆きに変るが、これはちょっと大げさ過ぎるように思える。
第3楽章は音符は違うものの、ヴァイオリンのソロは躁状態に突入し、果てて行く、そんな曲である。