ブル8.クナ分別がついた大人のおおらかな演奏だ。
緩やかな坂を上って行き、上りつめたところでやっと陽が顔を出す、そんなアダージョだ。
大音量だと暑苦しくなるので、しぼって聴くとよい。
音は明晰である。
チェロ、ホルン、ヴァイオリンの裏でヴィオラなどが刻んでいるのがよくわかる。
シンバルが「バシャン」と鳴ってからの4分40秒は、クラリネット、ハープ、ホルン……の旋律が天上の音楽である。
ただしホルンの音色が厚ぼったくて残念だ。