反抗期は大切な過程なのかもニコニコ



【「よい子」と「悪い子」】№704


小林正観さんの心に響く言葉より…


今、まさに老衰で死にかけている親の立場から、子供を考えてみます。

親の言うとおりにしない子、親の言うことをなかなかきかない子、というのは、親にとって不満だったかもしれませんが、逆に親は安心して死んでいけるのです。

なぜなら、「悪い子」(親の言うとおりにしない子)というのは、自分の考え方や、自分の価値感で生きてきた子供だからです。


一方で「よい子」を考えてみます。

「よい子」というのは、先生の言うことや親の言うことを、すべて聞き入れてきた子供です。

ですから、親に「こうしなさい」と言われたことには素直に従ってきたのですが、親がいなくなってしまったら、はたして自分の考えで生きていけるだろうか、と思ったとき親は不安になるかもしれません。

つまり「悪い子」のほうが、親としては、本当に安心して死んでいける、ということに気がつきます。


もちろん、ここでいう「悪い子」とは、人に迷惑をかける、とか、自分の欲しいものを得るために強盗をはたらく、というような意味での「悪い子」ではありません。

人を脅したり、暴力的であったり、社会に迷惑をかけたりするような子供を、「それでいい」と言っているわけではない、ということをご理解ください。


ある女性の、大学4年生になる息子は、

「卒業したら、就職はしないで、世界の国々を旅したい。半年くらい、一人旅をしたり、どこかに住み込んで働いてみたり、そういうことをやりたい。旅にかかる費用は全部、自分がアルバイトで稼ぐから、どうか好きなようにやらせてほしい」

と言ったのだそうです。

その女性は、

「普通に就職して、普通に働いて、普通に暮らしてほしいのに、どうしてこんな子になってしまったのだろう、どうしたらこの子を直すことができるのだろうか」

と悩んでいたのです。


私は、

「不肖の息子どころか、大変素晴らしい教育をしたと思います。素晴らしいお子さんに育てられましたね」と。

私は、教育の専門家ではありませんが、多分、教育の本質というのは、

「みんなと同じことをする子供にすること」ではなく、

「自分でものを考え、その結果、自分で自分の行動や生活、生き方を組み立てていけるようにすること」であると思います。

『「そ・わ・か」の法則』サンマーク出版


仏陀が今まさに亡くなろうとしているとき、弟子のアーナンダは悲嘆にくれ、「釈迦亡きあと、これからどうやって生きていったらよいでしょう」と尋ねた。

仏陀は、「自灯明 法灯明(じとうみょう ほうとうみょう)」と答えたという。

自灯明とは、「自らを灯りとせよ、拠(よ)りどころとせよ」であり、法灯明とは、「法、すなわち仏の教えや道理を拠りどころとせよ」である。

つまり、仏陀の最後の教えは、「法を守り、人を頼りにせず、自ら考え、自ら動け」、ということ。


心理学のゴールは、自らが気づき、決断し、行動すること。

すなわち、自律することだ。

教育の本質は、会社においても家庭でも、自律した「自ら行動できる人」をつくること。




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