ここにはもう

何もない

さっきまであった

焦燥すら消えてしまった


それなのに

とても小さな“囁き”だけがどこからか聞こえてくる

何も無いはずのこの部屋で

誰もいないこの部屋で


そっと耳を澄ませば

君の仕業と気が付いた


それは

ルージュとともにグラスに残された

君の

・・・情愛