正しいが故の悪もある
こんばんは。チベット院長です。体にいいものを食べようとして、逆に体に悪影響が出ることもあります。有機野菜を食べれば健康にいいと信じ切って、鮮度や時期、調理法を考えずに食べたとします。野菜自体は確かに害の少ない栽培方法で育ったかもしれないけれど、旬の時期を過ぎているものは本来の栄養価を備えていないかもしれません。冷え体質なのに生野菜のサラダばかり食べて、ビタミン補給とか言っていると、冷え体質が悪化して胃腸が弱り、せっかくの栄養素を吸収できないかもしれません。こんな感じで、悪いものよりはいいものを取った方が正解という考えもあるけれど、部分的な正解を寄せ集めても意味がないことの方が多いもの。良かれと思うことが、実は見方を変えれば悪くもなる。自分の中の正しさは、今までの価値観からつくられただけのものにすぎません。真実は一つではないし、立場が変われば善悪もない。良いものだけを寄せ集めても、世界は成り立たないのです。人が生きるということは、善悪という二択の世界ではありません。正しいが故に誰かを傷つけ、良かれと思うことが悪となることもある。全ては、どう見るかという見方の問題だけかもしれない。相手の反応を通して自分を見つめる。それが東洋医学の見方だと、僕は思っています。チベットでした。