鷺沼地区区画整理について市民から出された意見書(その1)

 

鷺沼地区区画整理について、「意見書」が出そろったようです。

 

その一部をご紹介します。

 

吉村和就

習志野市提案の都市公園計画案には

①時代の変化に適応した持続可能な「新市街地」の創出、

②地域の特性や周辺環境等に留意した計画的かつ秩序ある土地利用を図る、

③地域住民の福祉の増進および日常的な憩いの場や快適な生活環境に寄与するために都市計画公園を追加する。

と述べられているが、益々激化する地球温暖化による異常降雨対策(下水への流出抑制)や、水道局の給水インフラが、自然災害(例えば地震等による)によって破断された場合の地域住民および周辺地域への給水対策が、取られていない。

 

従って 次の事項を要望する。

なおこの要望事項は、市の直轄事業のみならず、土地整理組合が計画・施工する「下水管への流出抑制」、「災害時の水の確保」の策定計画にも、「社会インフラ責任者として習志野市が指導する責任を負う」こととする。

 

【計画への要望事項】

1) 下水管への流出抑制の為に、雨水貯留槽を設置すること。

第一号公園(0.18ha)および第二号公園の地下に整備することを要望する。最低500~1000m3のコンクリ地下水槽x2槽の設置を要望する。この雨水貯留水は、防火用水は勿論、非常時の水確保、さらに公園内の樹木や芝の涵養にも使えるように設計すること。詳細設計に際し、国(国交省下水道部)の指針や、千葉県の「宅地開発に伴う雨水排水・貯留浸透計画等の策定の手引き(平成18年9月、全177頁)に従うこと。

雨水流出強度については、合理式(Q=1/360・C・I・A)を用い、50年に一度の3時間降水強度に就いては、気象庁が公表している数値「習志野市、3時間降水雨量強度136ミリ、または土壌浸透雨水量228ミリ」のどちらかを採用すること。因みに隣の船橋市の流出抑制事例では、3時間降水雨量を採用している。

 

2) 防災井戸の設置

災害時の断水について、国が定める、非常時の飲料水の確保として住民6800人分(一人1日3リットルx3日分)の飲料水貯留槽(約61m3)を設けるとともに、各公園内に防災井戸(掘り抜き深度30メートル以上とし、地表面の環境に左右されない深度)の設置を要望する。前述の雨水貯留槽も、居住民(6800人)のみならず、近隣の鷺沼住民の災害時の用水(飲料用を除く生活用水に使用)対策にも流用できる設計とすること。

 

(鷺沼にお住いの吉村和就先生が鷺沼地区で行った講演会の動画)

 

 

 

 

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