(Bloombergの記事より)

欧州で原発の運転停止相次ぐ、再生可能エネルギー急増で需要低下

再生可能エネルギーの促進が、欧州の原子力発電業界に追い打ちをかけている。

  化石燃料に依存しない電力の生産はかつてないほど急がれ、欧州の一部では依然として原発を電力政策の中核に据えている。だが、再生可能エネルギーの急増と電力価格の低下で、原発の運転にしわ寄せが及んでいる。

  今後さらに厳しい時期が待ち受けている兆しもある。エネルギー危機以来、需要は十分に回復せず、風力や太陽光の発電量は増加の一途をたどる。これに押され、発電電力量に占める原子力と石炭火力のシェアはいずれも低下している。

  エネルギー・電力市場分析会社ストームジオ・ネナのシニアアナリスト、シガード・ペデルセン・リエ氏は「太陽光と風力に極めて不利な状況が長期間続くか、強い熱波がない限り、現在の電力価格では従来型のベースロード電源は苦しいだろう」と指摘した。

  フランス電力(EDF)は点検や修理のため長期にわたり運転を停止していた複数の原発を再稼働させつつあったが、既に出力の低下や運転の休止、停止期間の延長に迫られている。週末には電力価格がマイナスとなる事態が発生、6カ所の原発で運転を停止した。

  スペインの電力価格は5日、2013年以来の水準に低下した。同国の電力取引価格は数週間にわたりゼロをかろうじて上回る水準が続き、アスコ原発1号機と2号機は過去5週間に通常ベースで出力を下げている。北欧では、原発の出力低下はより頻繁だ。

  欧州連合(EU)域内で昨年増加した風力発電能力は、過去最高を記録。太陽光発電能力の伸びは3年連続で40%を上回ったと、業界団体のデータは示している。

  需要が弱く、太陽光や風力による供給が急増する際に電力会社が原発の出力を落とすのは異常ではない。だが、完全に運転を停止させるとなると話は別だ。再稼働は複雑で、時間もかかるからだ。

 

(新潟テレビ)

柏崎刈羽原発で訓示 再稼働反対と廃炉訴える市民団体がデモ行進

原発訓示から一方、新潟市では反原発を訴える市民団体がデモ行進を行い33人が参加しました。柏崎刈羽原発に出されていた事実上の運転禁止命令の解除を批判し、再稼働反対と廃炉を訴えました。 ■参加者 「まだ家にも帰れない人がいる。そんな原発を再稼働させようとする人たちがいる。」 「みなさん岸田総理に今すぐ原発をやめろ、原発はあぶない、原発は廃炉だ、その声をつきつけようじゃありませんか。」 反原発を訴えるデモは長岡市などでも開催されました。

 

 

 

 

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