(読者投稿です)
アメリカ大統領選と「内政干渉」?
「内政不干渉」ということで、国内の選挙に外国勢力が介入することなどないだろうと思われていますが、実際はそんなことはありません。トランプvsヒラリーもそうでしたし、今回のトランプ躍進の裏にもロシアが動いているなんて言われています。
米大統領選で有名なのは、1940年のウィルキーvsルーズヴェルトですね。
チャーチルの息のかかった「親英派」、無名のウィルキー候補が突然躍進
チャーチルはルーズヴェルトの三選は難しいと見ていたそうです(初代のワシントンが三選を固辞した故事があり、大統領は二選までというのが慣習法になっていた)。
そこで、アメリカ中枢に親英派がいなくなってしまうことに備えて、イギリスの息のかかった候補を共和党から出す工作を始めます。
ウィルキーという無名候補が突然躍進し、ルーズヴェルトに敗れたものの善戦します。その裏にはチャーチルの工作資金があったと言われています。
民主党員だったのに、共和党から出馬。ナチス・ドイツとの戦争を主張
ウィルキーは元々民主党員だったのに、共和党から出馬した。そして大統領選に敗れた後は再びルーズヴェルトに接近した怪しげな人物です。
選挙運動中急死。当選したルーズベルトがチャーチルの願いどおり参戦に動いたので、ウィルキーは「用済み」?
そして、1944年の選挙に再出馬しようとするのですが、急死してしまう。一部には「消された」という説もあるようです。
ルーズヴェルトが三選を果たし、チャーチルの願いどおりアメリカとヒトラーの戦争が始まった以上、ウィルキーには利用価値がなくなったのでしょうね。
このように、内政の選挙に外国が手を突っ込んでくることはけっして珍しくありません。日本の戦後政治史なども、こういう視点から分析すると面白い事実が出てくるのではないでしょうか。「陰謀史観だ」と批判する人もいるのですが、世の中にスパイが実在し、日々謀略が行われている以上、すべて陰謀史観で片づけるのもどうかと思います。
いつの間にか大本営発表、翼賛体制に戻った?日本
それにしても、経済制裁によってロシア経済はとっくに破綻しているはずなのに、そんな兆候は見えませんね。物価高騰も、コロナとウクライナの影響だからと我慢させられている。ホントかよ、と疑問の声をあげるメディアがいないのは不思議ですね。日本はいつの間にか大本営発表、翼賛体制に戻っているのかも知れません。