GW直前に 入院となりましたが


まだその頃は 外出や外泊も可能で


親族のリーダー的存在の叔母から みんなで外食をしようと


召集がかかりました


「好きなだけ お腹いっぱい食べてね」 と ニコニコ顔で


でも 自分はスープをほんの少しだけ・・・



同時期に 新薬が適合しそうだと ドクターからのお話があり


誰もがその朗報に すがるような気持ちでした



連休が明け 化学療法が開始されました


病と闘うべきその薬は 副作用も 最大級で


口腔内の粘膜は 徹底的に破壊されました



口内炎が口腔全体に広がり 出血し それが塊となり


わずか1センチにも満たない程度しか 開口できず


壮絶な痛みをともなってしまいました


院内の歯科衛生士の方が ケアをほどこしますが


苦痛なだけ・・・


話すこともままならぬ状態となり 口元を触られるのを


両の手で バツを作り 拒否していました




痛み止めの薬の量が増え 朦朧とした時間が増え


一日のうちで ほんの僅かな覚醒した時間


親族が交代で24時間の付き添いが始まり


点滴を入れるための血管が確保できなくなり


CVポートという 胸部から直接血管に輸液をおくるための


手術をおこないましたが 残念ながら それすら受けつけぬほど


病は進行していました・・・




延命措置は可哀想過ぎると 緩和ケアを望んだ家族


私も同じ気持ちでした・・・