あるひおとやはゆめをみました。ゆめのなかにあらわれたのはもうひとりのじぶんでした。もうひとりのじぶんはこういいました。「おまえにまほうのちからをぷれぜんとしたよ。これからおまえがきえろとねんじたあいてはせかいからきえる、そんなまほうだよ。きらいなやつをいっしゅんでけせるすてきなまほうだよ」おとやはそんなまほういらないよといおうとしましたがそこでめがさめてしまいました。ゆめのなかのことばをしんじるほどおとやはこどもではありません。とけいをみるとたいへん、ちこくすんぜんではありませんか。おとやはゆめのことなどすっかりわすれあわててがっこうにいきました。
がっこうがおわりへやにもどるとときやがおこったかおでまっていました「なんなんですか、このへやは」ときやがゆびさしたのはけさあわててぬぎっぱなしにしたおとやのぱじゃまやぐちゃぐちゃのままのふとんがありました「だってねぼうしちゃったんだよ」「こどもじゃあるまいしだらしがないですよ、まったく」ときやはおとやのことばにみみをかさずくどくどとせっきょうをはじめました。
「なんだよ、ときやにはかんけいないだろ」おとやはあまりにもときやがうるさいのでいいかえしました。「かんけいあります。おなじへやにすんでいるんですから」おとやはおもいました。うるさいときやなんか
き え ち ゃ え
そのしゅんかんめのまえにいたはずのときやはいっしゅんにしていなくなってしまいました「ときや…?」おとやはあわててまわりをみわたしました。なんどもなまえをよびました。でもときやがおとやのまえにあらわれることはにどとありませんでした。めでたしめでたし
