嫌われ松子の一生 山田宗樹 ★★☆
30年前、松子24歳。教職を追われ、故郷から失踪した夏。その時から最期まで転落し続けた彼女が求めたものとは? 一人の女性の生涯を通して炙り出される愛と人生の光と影。
出た当時、ダヴィンチなどで大々的に宣伝していた本書。
タイトルからして、ネガティブなイメージなので読む気は全くなかったのだけど、
たまたまいろんな人の読書感想ブログを読んでたら、
面白そうだなーと思って購入してみた。
何を書いてもネタバレになってしまうので、
詳しいことは話せないけど、
2段詰めでぎっしりと、力を込めて書いた様子がありありと浮かぶわりには、
ありふれた転落だった。
確かに、壮絶な人生だし、同情の余地はある。
でも、いつの時代でもこういう不幸体質の女って絶対いるし、
そういう女性は、実は好き好んでダメ男に尽くしていたりもする。
愛してくれれば誰でもいい。
私を必要としてくれるのなら誰でもいい。
気持ちはわからないでもないが、誰でもいいって時点で、
人生捨ててるとしか思えない。
彼女は父の愛のトラウマから、
ただ誰かに依存したいだけなのだろう。
だからと言って、それまで一切の恋愛感情を持ってなかった相手に
「愛してる」と言われたからって、
信用するか?一緒に生きて行こうと思うか?
よくよく調べて書いてるし、人間模様もそれなりに巧みに描かれているけれども、
所詮、男の書いた不幸女だよな、と、
読了後一気に引いてしまった。
宮部みゆきや、桐野夏生の描く不幸女系話に
一見似ているが、
やはり女性心理は女性が描いてこそだろうと思う。


