沈黙 エリカ・スピンドラー ★★★☆
エリカ スピンドラーの本を読んだのは、ショッキング・ピンク に続いて2作目。
これが、あまりに良くできていて面白かったものだから、
本屋に立ち寄ったついでに数冊まとめ買いしちゃった。
日本作家の作品だと、「他の作品も読んでもいいかな」と思うことはあっても、
「他の作品も是非読みたい」とまでは思わないことが多いけれど、
最近、海外ミステリに目覚めた私は、
「是非読みたい」と思う作家に多く出会えてとても嬉しい。
海外作品は、地名や、人名が、なかなか頭に入りにくくて、
まともに読みもしないで、敬遠していたが、
日本ミステリとは違う、スケールの大きさを一度体感すると、
日本ミステリを読む気がなくなってしまうくらい、
良質な作品が多いと思う。
いや、たまたま私が当たりを引いているだけなのかもしれないが。
というわけで、2作目に選んだのは沈黙 。
あらすじは以下の通り。
医師が自宅のガレージで燃料をかぶり、自らの体に火を放った。
アヴェリーは愛する父の自殺のニュースに打ちひしがれた。
もっと話を聞いてあげていれば……。
罪悪感とともに帰郷した彼女は、謎めいた女からの脅迫電話を機に真相を探り始めた。
そして、町を恐怖で牛耳る秘密組織の存在を知る。
父は彼らに殺されたのでは?
黒幕の正体を暴こうとしたとき、アヴェリーの命運はすでに尽きかけていた。
全米ベストセラー作家のノンストップ・スリラー。
前半ちょっと読みにくかったのと、ショッキング・ピンクが面白すぎたせいで、
(私にとっては)引きが弱かったので、評価は中の上というところだが、
この作品、何が一番優れているかといったら、
「犯人は誰か?」が気になって、ページをめくる手を休めれないこと。
もちろん、基本的にミステリというのはそういった部分に面白さがあるものだが、
これがほんとに読めない、
というか、
何転もするので、
読者は、まるで主人公のように、
作者の掌で踊らされるしかないのだ。
そういう意味では
「最近のミステリは犯人がすぐわかっちゃうから面白くないね」
と思う方などに是非読んで欲しいと思う。
ロマンスの盛り込み方が、なんだかミステリにそぐわない感じがして、
若干興醒めしてしまうこともあるかもしれないけれど、
だとしても、それを覆すほどの面白さがある作品。
彼女の作品は、日本でも2作がマンガ化、
1作がドラマ化されているくらいだし、
書店にも平積みになっていたので、
無名な作家ではないと思うのだが、
これだけ多くの書評や感想があるWEB上を検索しても、
あまり出てこないのが少し不思議。
もし、エリカの作品の感想書いてる方いましたら、
是非拝見にあがりたいのでTBお願いしまする。笑。