すみれのキモノ笑う日々 -31ページ目

すみれのキモノ笑う日々

週末着物ではありますが、着付けに悩みコーディネートに失敗するちょっと笑える着物のお話、日々のアレコレをつづります。

ふとした機会で、こういうものを見つけました。

太夫体験「花姿」


「太夫」というのは京都島原特有の呼称ですが、いわゆる花魁のコスプレを楽しむ観光客向けのサービスです。
豪華な衣装とヘアメイク、写真撮影で16,800円。
お衣装のケアやら人件費を考えるとそういうものかな、と思います。

こうした「花魁の衣装を着て変身してみませんか」なサービスは全国で展開されていて、良く見るとコスプレの趣向も違います。
いわゆる「ド派手成人式」的な花魁(肩を出す・現代的なデザインの着物・金髪ウェーブかつら)もあれば、当時の花魁の衣装(肩は出さない)の質の良さ・豪華さを楽しむものもあるようで、ひとくくりに語れそうにありません。

傾向としては前者のニューウェーブ花魁体験(て言い方していいのかどうかもわかりませんが)の客層は比較的若い方。
そして後者の本格派花魁体験の客層は年齢高め。中には60代以上とおぼしき女性も見受けます。

皆、自分以外の何者かになりたいのだなあ。
何かから解放されたいのだなあ。そこに年齢の差など無いのですね。

ただ一つだけ興味があるのは、こうした花魁コスプレを楽しむ女性たちは、花魁そのものをどう思っているんだろう、ということ。
若い方々はファッションを楽しむ気持ちの方が強いと思うのですが、
どういう生業であったかを知らないわけではない中高年の女性たちがどのような気持ちでトライするのかということになぜか興味がわきます。
逆に、こうした花魁コスプレを嫌う人の意見としては「娼婦の真似をして面白がるなんて」というものもあれば、「本人たちにしてみれば苦しく辛い日々であったものを軽々しく娯楽にはできない」というものもあるようです。

私自身は、コスプレを楽しむのに特に理由は要らないと思っています。
人間だれしも変身願望は持っているもの。女性ならなおさらです。
着物が身近なファッションであればいいと願う一面もあれば、失敗が許されないフォーマルな場もあるし、逆に凝った演出で特別な自分をアピールしたいシチュエーションだってある。
要するにTPOさえ大きくはずしていなければ、自分の金で何をどう着て楽しもうと非難される筋合いはないのです。


上で紹介した「太夫体験・花姿」で

茶道、華道などあらゆる教養を身につけていたとされ
気品あるたたずまい、優雅で美しく可憐さを併せ持つその姿
京都の文化と花街の伝統が生んだ最上級の女性らしさです

という太夫の解説がありました。

うーん。今で言うなら、そんじょそこらの大学生より銀座のママの方が政治経済を知ってるというようなアレですかね。

それに異を唱える気はないのですが・・・何だろう。この違和感。
その無理やりな価値の高め方になーんとなく男性目線が入っているように感じるのは私だけでしょうか。

こと花魁コスプレに関しては、そんなとってつけたようなリクツよりも、
男性を惑わして身代つぶさせるくらい妖艶な自分になってみたい、自分にはその原始的なパワーがまだあるはずだ!
という女性自身のパッションの方が納得できるし信じられます。

ワタクシ自身は花魁コスプレには食指がわきませんが、「いつかガチャピンの着ぐるみを着てみたい」と思っています。
ちょっと違いますか。違いますね。すみません。






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届きました。
KimonoModernさんのレース着物「ハナミズキ」。



レースといっても思いのほか厚みがあるので夏に着るのは難しそうです。
4~5月、10月あたりの「暑くもなく寒くもない」時期にちょうど良い感じ。

畳紙もかわいいのです。
鶴と椿?のおなじみのロゴ入り。



どんな帯が合うかな。
あまりゴテゴテしないものの方が良さそうですね。


楽しみが増えました。




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先週、お友達と一緒に着物のイベントへ出かけました。
福岡を拠点に活躍する着物・小物のブランドやメーカーが一堂に会する「KIMONO GUILD」。

「ギルド」と聞かされるとどうしても
「中世ヨーロッパで発展した職業組合のことを何というか?」の受験用語として蘇ってしまう年代のワタシ、古い人間です。

当時のギルドは商業が政治の介入に屈しない力を培い、品質保証を自力で成した画期的な体制でした。このギルドの精神は現代の経済界にも受け継がれているといえます。
今回の「KIMONO GUILD」は、福岡の着物文化をより活性化しようという素晴らしい趣旨。2回目の開催です。

この日はピンク縞の遠州木綿にKimonoModernさんのレース半幅帯。

この日、美容衿を初めて使ったのですが衿が抜けてなくて大失敗。
もう少し研究の余地ありです。

会場は博多駅にほど近い楽水園。
ふだんは茶会などが開かれる閑静な日本庭園の場です。

新緑が美しいお庭を眺めながら。


抹茶とお菓子なぞいただきながら。



さあ、小さな空間で繰り広げられるGUILD。
博多織の黒木織物さん
戸部田はきもの店さん
KimonoModernさん
木ノ花さん
ほか多数

福岡では知らぬ者がいない有名なショップが集結しているとあって、着物大好き人間がこぞって集結。
いろんなパーティで出会うあの人この人の顔もあり、「あら~!」「お久しぶり!」と会話に花が咲きます。
日頃静かな茶会が営まれている空間とは思えない熱を帯びてきました。

(ああ、衿が・・・悲)





ワタクシのこの日の戦利品。

白木の下駄(戸部田はきもの店さん)

ずうっと欲しかった、角型の白木下駄。すごくうれしい(^^♪
台と鼻緒を選んで、名物店主のキヨさん(またカッコよくて素敵な方なんだ~これが)にその場ですげていただくシステム。
さわやかな浅縹色と黒い献上柄の鼻緒、さっぱりと涼し気。
仕事に煮詰まったとき、コノヤロウと思ったとき、この絵を思い浮かべるだけでフリスクのように清涼感が脳内に走ります。

KimonoModernさんの帯留め2つ。


ひとつはメジロさんとチラチラ揺れるお花モチーフ。
ひとつはネモフィラの青い花。
えっ?いつものワタシの雰囲気と違う?
そう、現在「カワイイ」期に入っておりますのでどうぞ見守ってやってくださいませ。

そして木ノ花さんの手ぬぐい。
「ヒッチコック」というのだそうです。鳥だけに。


友人たちもみなそれぞれ思い思いの品を手にし(あるいは予約し)、まだ日の明るい街中へ。
奇しくもこの日は九州のお祭りを再現するイベントが大通りで行われていました。



歩き疲れた体をビールで冷やし、さらに楽しいおしゃべりを。




久しぶりの着物お出かけ、満喫しました。




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昨日は着物のお友達と久々のお出かけでした。

ここ数日で急に暖かくなり、夏日といっても良いほどの気温。
汗をかいても良いように、木綿着物にしました。



遠州木綿のピンクの縞模様着物。
帯はKimonoModernさんのレース半幅帯。

帯に個性があるので、そのままでもいいかも。



・・・と思いましたが、あまりそういう習慣が自分の中になかったので
やっぱり三分紐しちゃいました。帯留は真っ赤なベネチアンガラス。
なんとなく決めポイントがないと、不安になるのよね~~~




お出かけの様子は次回(^^♪







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気づけば一か月の更新。ぼやぼやしていると月日はあっという間に経ってしまいますね。

先日、大学時代の友人Cちゃんから葉書が来ました。
「離婚して新たな人生を始めました。お仕事大変ですが頑張ってます」

Cちゃんは、富山の裕福な家のお嬢さん。お父様は地元で名高いお医者様でした。
でもCちゃんはちっとも気取らない、天然のユーモアがあるすごくかわいい人。

大学時代、Cちゃんと街に出かけたことを思い出しました。
私たちが通った大学は京都。この日は四条河原町でブラブラ。
ふと、Cちゃんが「ちょっとこの店に寄ってもいい?」と立ち寄った店は老舗の草履店。
慣れた様子で店内に入るCちゃん。ビビリまくる私。

私「ねえ、何買うの(ビクビク)」
C「ここ、私の家が代々ご贔屓なの。今日はね、お茶のお稽古に使う草履を買うの」

いらっしゃい、と奥から出てきた初老の男性店主がCちゃんの要望に応えてあれこれ草履を出します。
チラリと見えた値札に度肝を抜く私。
(お茶の事わかんないけど、稽古程度でこんな高いモノ買うなんてCちゃんすごい。やっぱりお嬢さんなんだ)

そんな私を見た店主が
「おたくさんもどうですか、ご覧になりませんか」

「あっいえっ 私はその、つきそいなんで。私にはとてもこんな高級なものはむ、む、無理です!」
と首をブンブン横に振ったとき、



店主「・・・ああ。まあ、そうですやろなあ(フッ笑)」



・・・えっ?

・・・今、ひょっとしてバカにされた?
セリーヌのワンピースを着たCちゃんの隣にいる私は、量販店で買ったデニムにミッキーマウスのトレーナー(古)



・・・うっわー!うっわーーーー!
本当にいるんだ!相手をお金持ちか貧乏人かで態度変えるヒト!
いや、いるとは思ってたけどここまで露骨に表す人初めて見たーーーーー!

悔しいというよりも、悲しいというよりも、
「ほんとうにいた!ドラマみたい!マンガみたい!うっわーいるんだ!すごい!」とただただひたすら感動したのです。
ま、さすがに二十歳を過ぎてましたから傷つくほど無知ではなかったということでしょうか。
怒りの感情がわくどころか、面白いネタを見つけたことに興奮しきりでした。

鼻緒の柄が梅か桜かで悩むCちゃんをそっちのけで
私はその店主の尊大な口の端、「お嬢さんならこっちですやろか」と適当にあいづちを打つ笑わない目を
「素晴らしい。いいものを拝ませてもらった・・・」
と手を合わせながら遠巻きに見たのでした。

Cちゃんは当時つきあっていた彼とあっさり別れ、親が提案した医者とお見合い結婚。
「彼のことはもちろん好きだけど、生活のことを考えるとやはり」という理由が、今思えばバブル世代だったあの頃らしいな~。

お金のことを言うなら、彼女が交際していた彼は超メジャー外資系IT企業で、庶民レベルの私などから見ると十分高収入なんですが、
Cちゃんの名言「なんだかんだ言っても医者にはかなわない」
友人一同「おおお」

でも、Cちゃんのことを嫌う友人は誰もいなかった。別れた彼さえも。
決して計算高いわけではなく、なんというかCちゃんの場合「人生はそういうものだ」と本気で決めつけていたように思うのです。
結婚相手を経済力で測るのはどうだろう、と何人かは彼女に意見しました。
でも、友人との交友を通しても変わることが無かった価値観ならば、それは彼女にとってもうホンモノなのでした。

でも今、結婚して離婚して、卒業後働いたことがなかったはずのCちゃんが仕事を頑張っている。
あのほんわかした笑顔からは想像もできないいろんなことがあったんだろうな。
一度会いたいな。


そのときにはあの京都の草履屋さんの話、してみようかな。
あのお店はまだあるだろうか。
もしあれば、Cちゃんと一緒に行ってみたいな。
鼻緒の柄であれこれ盛り上がりつつ。



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