すみれのキモノ笑う日々 -29ページ目

すみれのキモノ笑う日々

週末着物ではありますが、着付けに悩みコーディネートに失敗するちょっと笑える着物のお話、日々のアレコレをつづります。

なんと2か月ぶりの更新。
手首骨折リハビリで着物から遠のいていたこともありますが、仕事もトラブル続きで忙しゅうございました。
今も渦中にありますが、そろそろストレス発散しないと精神衛生上マズイ。
手首ももう怪我をしたことを忘れるほど回復してきたので、久しぶりに着物を着ることにしました。

気軽なデニム着物は「くるり」さんの「オーガニック」。
帯は「KIMONO MODERN」さんのレース半幅帯。



くるみボタンのような帯留め。ブドウ柄です。




4か月くらい着物に袖を通さなかったので、リハビリ的に再開です。



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気づけば9月。

手首の骨を折ってウンウン言いながら痛みに耐えている間に夏が終わってしまいました。


大好きな浴衣を一度も着ることもなく・・・。


くやしい。あーくやしい。キーッ!!


そんなストレスを発散するかのように、この夏締めることもない帯を連続で購入。


その1.
最後にお出かけした6月の「大博多織まつり」で購入した原田織物さんの博多織半幅帯。
小袋帯でなく、単衣帯なのにリバーシブル。
表面は光沢のあるイエローのグラデーションで美しく。
裏面はマットで、グレーのボーダーが遊びっぽい。
お値打ち価格でした。



その2.
KimonoModernさんの木綿半幅帯「北欧flowers」。
ボタニカル柄のグリーンが可愛い。
コーデ次第で春にも秋にも使えそう。



その3.
黒木織物さんの夏の博多織八寸。
羅なんだけど緻密で繊細な柄の部分がしっかりしていて透けがあまり無いので
絽みたいに初夏や初秋に使っても良いのではないかな~と購入。
黒のなかに映えるミントグリーンとラベンダー色が美しくて気に入ってます。




来年の夏こそ!  リベンジです!






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7月14日(金)~18日(水)

手術が終わりました。
右手は手の甲、手のひら、そして腕までブクブクパンパンに腫れたまま。
主治医ヒデカズによれば、この腫れは折れた骨を守ろうとして体が自然に出す物質なんだとか。
でも、金属プレートで固定している状況下ではかえって邪魔なもの。
放っておくとその物質が固くなり、リハビリ効果を阻害するので


「これからはとにかく動かしてください。運動すれば腫れも引きます」と至上命令が。


というわけでリハビリ室へ。


担当の療法士さんは40歳前後の男性、ムロツヨシ激似です。
顔だけかと思ったら、軽~いタッチで良くしゃべるあたりもそっくり。

「ボク、おばあちゃんにはモテるんすよー。どうしてあんたみたいな男前が結婚できないのかねえって。生まれる時代間違えちゃったかなあー」
「ボク、夜風呂入らないんです。同僚女性からキタナーイって引かれてるんですけど、ボク朝シャワー浴びてるんですよ。患者さんからしてみれば、寝汗かいたオンナよりボクの方が清潔じゃないですかそうでしょう?」
「あそこにいる若いスタッフ、うるう年生まれなんですよ。2月29日生まれ。29歳だけど厳密にはまだ7歳ですねお子ちゃまです」
「よくしゃべるヤツだと思うでしょ?でもね、休みの日とか全くしゃべらないですよ一人暮らしだし。こないだなんか、セブンイレブンでセブンカフェくださいって店員さんに言ったのがその日唯一口を開いた言葉でしたよ」

軽~いけど、リハビリに関してはさすがプロ。
上手にリラックスさせつつ患部の問題点をするどく指摘し、その状況に合った運動を教えてくれます。

カチコチに固まった手首。
まずは洗顔ができるようにと、ボウル一杯のアズキを両手ですくっては顔に近づけて落とす運動を。
右手がうまく返せず、激痛が走ります。



その時!

ムロ「頑張ってーはーいあと20回~!ミッフィーちゃんも見てますよ~!」
私 「!!」


そう。
その時私が着ていたパジャマは・・・・ミッフィーだったのです・・・



カミングアウトしますが、ワタクシ無類のミッフィー好きでして・・・
マグカップ、食器、クッション、ポーチなどかなりのミッフィー度です。
ぬいぐるみも大小合わせて5体ほど持っております。

入院支度時にミッフィーパジャマを入れるのは実は躊躇しましたが、病院から指定された「前開きの寝間着」という要件を満たしているのはそれしか無かったのでした。


ムロ「ドアからミッフィーちゃんが覗いてるなんてカワイー。陰ながら応援してますよねコレ。すみれさん、ガンバレー!はいっもう10回。ガンバレー!あ、ボクじゃないですよミッフィーちゃんが言ってるんです。ガンバレー!(裏声)」
私 「ぐぬぬ・・・・」


痛恨のミスとはこのこと。
50を超えた女のミッフィー。痛いよね。
聞けば、ナースステーションでも「306号室のミッフィーちゃん」で通っていたらしいのでした。
この歳でまた黒歴史増やしちゃいましたよ。


そんなわけで退院した今でも、リハビリ通院のたびに
ムロ「あれっ今日はミッフィーじゃないんですかあ」
といちいちイジられているワタクシなのでした。





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7月12日(水)
仕事場に必要な指示・連絡を終えて、いざ入院。
右腕が三角巾状態なので、左手だけで黙々とバッグに詰め込み準備しました。
夫ですか?その間TVのプロ野球観てましたよ。
彼の名誉のために一応説明しますと、夫は何というか、とにかく「ちょうどいい」感じにならないのですよ。
めちゃくちゃ世話焼きモードで私のシャンプーを手伝おうとしたり(実は左手でなんとかなるので不要)、通勤の送迎をしようとしたり(脚は大丈夫だから不要)。
「助けが必要ならそう言うから大丈夫」と伝えると、「そ、そうか・・・」と急にあっさり放置されるという。極端なんですね。
汗をふうふうかいてゼーハー言いながら家の1F~2Fを行き来して入院支度をしているワタシに「何か手伝おうか」とか声掛けすることもないわけです。
そこは空気読んでくれ。「大丈夫?」と気にしてくれ!と思いますが、ま、私の指示が明確でないのが悪いんですね。社員教育にも通ずる反省であります。

そして手術。
昭和を生きた私は
「あー前日の夜から夕食も無くて水も飲んじゃだめなんだろうなあ」などと思っていたのですが、
きちんと前日しっかりした夕食が出ました。そして果汁風味の栄養ドリンクを渡され、「空腹を抑えて栄養補給するためのものです。明日、手術は昼すぎですが朝10時までなら飲んでいいです」
おーありがたい。そういう時代になっていたのですね。



7月13日(木)
手術室のあの冷たい空気。主治医ヒデカズ以外にも数人の男性医師、女性看護師がものものしく私を迎えます。
緊張MAX。
手術は全身麻酔。点滴に「麻酔のお薬入れますねー」と言われて数秒後には意識を無くしてました。早い。



・・・・・
「すみれさん、すみれさーん、終わりましたよ~」
主治医ヒデカズのマスクをした顔。そうか、ここは病院か。そうだ。手術受けたんだっけ。
ヒデカズ以外の何人もの医師の顔。皆マスクの眼が笑顔。ということは特に問題なく終わったのか。
途端に何か言わなくちゃ、という衝動にかられ、

「せんせえがた・・・ありがとうございました」と朦朧とした意識、声にならない声、回らない舌で言ってみる。
「いいえー」「はーい大丈夫ですよー」とくすくす笑いながら返事が返ってくる。
終わった。終わったんだ・・・涙
ともあれ一安心だよ、すみれ・・・良く頑張ったね・・・


と! その時!


麻酔が効くのが早ければ解けるのも早い!
ストレッチャーが病室に向かう廊下ですでに覚醒。

「なにこれー!」

右腕が「やりすぎでしょ」というくらい直径30センチほどの包帯で巻かれ、上から吊られてます。シュラスコかと思いました。

そしてその瞬間、自分史上最大の激痛がドクドクドクドクズキズキズキズキ!
痛い。痛いよお!
病室に着いて痛みを訴え、座薬やら注射やらでなんとか息を吹き返します。

痛みが去ると看護師さんとの会話にもようやく心の余裕が。


その夜担当の看護師さん。40歳くらいのベテラン。
お笑い芸人「北陽」の虻川さん=アブちゃんにそっくりです。



ところで。
ワタシ、初対面の人とも割と話がはずむ・・・というか、気が付くと「聴いて受ける役」に徹することが多いです。
若い頃から現在に至るまで、友人はどちらかといえばおしゃべりで自分の事を一方的に話すことが好きなタイプ。
私はもっぱら「へえー」「ふんふん」「それでどうなったの」とあいづち打ちながら相手の話を発展させる役です。
処世術な部分もありますが、相手が楽しそうに話すのを見るのがウレシイと感じる妙なサービス精神のなせる業かもしれません。


この夜もそんな感じの間合いでした。看護師アブちゃんとの会話。

アブ「知ってます?今日から新ドラマ始まるんですよー私楽しみにしてるんです」
私 「面白そうですね。何ていうドラマですか?」
アブ「えーと。あーなんだったっけ。忘れちゃった。シルビアとかなんとか。」
私 「シルビア。どんな内容なんですか?」
アブ「えーとなんだっけ。良くわかんないけど、なんかおしゃれっぽいやつです」
私 「ほう。ファッショナブルな感じなんでしょうかね」
アブ「あーそうそうそうなんですよー!なんかモデルが舞台みたいな。私すっごく楽しみ!」
私 「いいですねえ。誰が演じるんですか?」
アブ「あー誰だっけ。忘れちゃった」

・・・これほどすさまじく情報量の少ない中でも対象を探り当てられる素晴らしい時代になりました。
痛みが和らいで気持ちに余裕が出た私。ドラマには正直興味ないにも関わらず、アブが薬を取りに行った間にスマホで検索。


私 「『セシルのもくろみ』ですね?真木よう子さんの」
アブ「あーそれそれ!すみれさんすごい!そうかセシルか。やだ惜しい~」


惜しくない。惜しくないよアブちゃん!シルビアとセシル・・・「シル」しかかすってないよ!
それでも看護師アブちゃんが楽しそうに笑っているだけでなんだか患者の私も心やすらぐのでした。



(つづく)



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覚え書きを兼ねて、今回のケガの経緯を振り返ってみました。
着物の話はございません。悪しからず・・・

7月4日(火)
帰宅して玄関の上り口に片足をかけた瞬間、雨で濡れていた足が後ろに滑って前のめりに転倒。
すぐ近くにあった靴箱を避けようとしたのかおかしな体勢で手をつき、激痛!
玄関でうんうんうなる私を夫が発見。
遅かったのでその日は就寝。


7月5日(水)
湿布を貼った右手はブックブクに腫れあがりました。
病院に行けという夫の忠告を聞かずに出勤。
しかし部下の「それヤバイですよ絶対」の声に後押しされて午後から病院へ。
レントゲン撮影。
柔道家の井上康生(こうせい)氏そっくりのガテン系医師「みごとに折れてるね」
コウセイ「グチュってなってるところをほっとくと、骨折が治ってもおかしな形になるから整えとくね」
そう言うなりいきなり患部をグイーーーーーっとねじり引っ張るコウセイ。
「ぐああああーーーー!!」叫ぶワタシ。
ノルマンディーの海岸で衛生兵にモルヒネ打たれる自分を想像。
痛みには強い方だと自負していましたが思い切り撤回。
再度レントゲン。
コウセイ「んん~♪自分で言うのもなんだけどキレイに整ったなあ。あ、ボクは非常勤なんで手術診察は別の医師がします。7日にまた来てね」
ワタクシ「・・・はい・・・(痛くて何も考えられない)」


7月7日(金)
赤井秀和似の医師が診察。「最近多いんですよ~この骨折。あっ肋骨も折れてるね。でもこっちはほっとくしかないから、湿布でも貼っといてね」
ワタクシ「手術って具体的にどうするんでしょうか」
ヒデカズ「二か所に金属のプレートを入れて固定します。六か月後にそのプレートをまた除去します」
ワタクシ「あの~仕事もあるので通院だけで済ませられないでしょうか」
ヒデカズ「この折れ具合だと手術しないと逆に関節がずれていきます。手術すれば退院時には固定もはずれてお風呂も入れます。治りも早いです」
ワタクシ「手術お願いします(きっぱり)」
だって、大好きなキモノを早く着たいもん!


仕事場に事情を話してしばらく休む旨連絡。
めっちゃくちゃ問題山積の今、戦線離脱することに対して罪悪感で眠れませんでした。
とか言いながら、一晩明けたらもう仕事のことは忘れました。
自分のことしか考えていません。
治すことに専念です!


(つづく)





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