手術が終わりました。
右手は手の甲、手のひら、そして腕までブクブクパンパンに腫れたまま。
主治医ヒデカズによれば、この腫れは折れた骨を守ろうとして体が自然に出す物質なんだとか。
でも、金属プレートで固定している状況下ではかえって邪魔なもの。
放っておくとその物質が固くなり、リハビリ効果を阻害するので
「これからはとにかく動かしてください。運動すれば腫れも引きます」と至上命令が。
というわけでリハビリ室へ。
担当の療法士さんは40歳前後の男性、ムロツヨシ激似です。
顔だけかと思ったら、軽~いタッチで良くしゃべるあたりもそっくり。
「ボク、おばあちゃんにはモテるんすよー。どうしてあんたみたいな男前が結婚できないのかねえって。生まれる時代間違えちゃったかなあー」
「ボク、夜風呂入らないんです。同僚女性からキタナーイって引かれてるんですけど、ボク朝シャワー浴びてるんですよ。患者さんからしてみれば、寝汗かいたオンナよりボクの方が清潔じゃないですかそうでしょう?」
「あそこにいる若いスタッフ、うるう年生まれなんですよ。2月29日生まれ。29歳だけど厳密にはまだ7歳ですねお子ちゃまです」
「よくしゃべるヤツだと思うでしょ?でもね、休みの日とか全くしゃべらないですよ一人暮らしだし。こないだなんか、セブンイレブンでセブンカフェくださいって店員さんに言ったのがその日唯一口を開いた言葉でしたよ」
軽~いけど、リハビリに関してはさすがプロ。
上手にリラックスさせつつ患部の問題点をするどく指摘し、その状況に合った運動を教えてくれます。
カチコチに固まった手首。
まずは洗顔ができるようにと、ボウル一杯のアズキを両手ですくっては顔に近づけて落とす運動を。
右手がうまく返せず、激痛が走ります。
その時!
ムロ「頑張ってーはーいあと20回~!ミッフィーちゃんも見てますよ~!」
私 「!!」
そう。
その時私が着ていたパジャマは・・・・ミッフィーだったのです・・・

カミングアウトしますが、ワタクシ無類のミッフィー好きでして・・・
マグカップ、食器、クッション、ポーチなどかなりのミッフィー度です。
ぬいぐるみも大小合わせて5体ほど持っております。
入院支度時にミッフィーパジャマを入れるのは実は躊躇しましたが、病院から指定された「前開きの寝間着」という要件を満たしているのはそれしか無かったのでした。
ムロ「ドアからミッフィーちゃんが覗いてるなんてカワイー。陰ながら応援してますよねコレ。すみれさん、ガンバレー!はいっもう10回。ガンバレー!あ、ボクじゃないですよミッフィーちゃんが言ってるんです。ガンバレー!(裏声)」
私 「ぐぬぬ・・・・」
痛恨のミスとはこのこと。
50を超えた女のミッフィー。痛いよね。
聞けば、ナースステーションでも「306号室のミッフィーちゃん」で通っていたらしいのでした。
この歳でまた黒歴史増やしちゃいましたよ。
そんなわけで退院した今でも、リハビリ通院のたびに
ムロ「あれっ今日はミッフィーじゃないんですかあ」
といちいちイジられているワタクシなのでした。