肥前さが幕末維新博覧会 | すみれのキモノ笑う日々

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週末着物ではありますが、着付けに悩みコーディネートに失敗するちょっと笑える着物のお話、日々のアレコレをつづります。

2週間ぶりの更新です。

11月17日(土)のおでかけ。
くるりさんのデニム着物「DressSlub」にawaiさんの間帯。


長襦袢はきくちいまさんの麻襦袢。
この日は汗が出るほど暖かかったのでちょうど良い感じでした。

この日は以前から行きたいと思っていた「肥前さが幕末維新博覧会」へ。
今年は明治維新から150周年ということで、山口、高知、福島、鹿児島ほか全国で維新プロジェクトが盛り上がりを見せています。




佐賀市内の樹々の葉も色づいて。秋ですね。


到着していきなり言うのもなんですけどお腹がすきました。
もとは県警の建物だったレストラン「ユージアムサガ」で和魂洋才コースを。



鹿鳴館で使われた器を再現したそうです。
文化面でも西洋に劣らない国を目指した当時の日本のひたむきさが伝わります。

リアル弘道館へ。


ここでは素読や書のバーチャル体験で遊べます。




佐賀の藩校だった弘道館ですが、他藩に比べるとその規模が驚くほど大きい。
藩士の子弟は身分の高低を問わず全員強制入寮。お風呂もご飯も全員一緒。年長者が幼い子のお勉強をみます。
弘道館で学んだ者のうち成績の良い者は要職に迎え、怠惰な者は家禄を減らす。
名君・鍋島直正公曰く「私の家臣は常に学ばねばならぬ」。
家柄など度外視して優秀な人材を育成する教育改革に予算を割いたとのことです。
ここから日本の黎明期に活躍した傑物が続々と輩出されたのですね。

徴古館へ。


鍋島家が佐賀藩主から華族へと移り変わる間の歴史と貴重なお宝を見ることができます。
直正公の子・直大侯爵夫人 栄子さま。美しい!鹿鳴館の華ですね。

同じポーズ取ってみました。
あれ?扇の持ち方がいまいちでしたか。高貴な方のたたずまいって、難しいわ~

メイン会場「幕末維新記念館」へ。
CGを駆使した体感シアターで激動する幕末の佐賀に心躍らせて。
そして、鍋島直正公を中心に「佐賀の七賢人」(注)がよみがえり、当時を懐かしんで語らう「ラウンドシアター」。
江藤新平さんはこの中では若手ってことでイジられ役?
「江藤、お前は弘道館に殿が来られたら緊張して茶ばこぼしよったろが~」
「そ、それを殿の前で言わんでくださいよ~」
「あはははは(全員)」みたいな。
その後、志半ばにして倒れた者の無念、いまだやり残したことがある者の未来に向けた期待が一人ずつ語られます。
「私たちはこの佐賀の空で、ふるさと佐賀を、日本を、世界を見守っている」と結んだ後に全員が一斉に光となって昇天!これは感動!

実は私、維新期の佐賀と聞いて思い浮かんだのは
・大久保利通と激しく対立して佐賀の乱で無念の死を遂げた江藤新平氏
・早稲田大学の祖となった大隈重信氏
のお二方くらいしか思い浮かびませんでした。

佐賀が生んだ偉人は他にも大勢いて日本の新しい体制づくりに活躍したこと、先進的な視野を持った藩主の下、幕府が依頼するほどの技術開発で近代化の基礎となっていたこと。
今回あらためて勉強することができました。すごいぞ佐賀!

激震走る日本でそれぞれがそれぞれの正義のもと価値観がぶつかり合う壮大な群像劇。
だから維新は面白い。歴史って面白い。

心躍るとまたもやお腹がすきました。
帰りに柳川本吉屋でうなぎのせいろ蒸しの夕食。







家に帰って昔の本を再読(「幕末入門」中村彰彦氏著)。
これ、「入門」というだけあってわかりやすくてお勧めです。
佐幕派、倒幕派、尊王派、攘夷派、開国派といったそれぞれの立場の複雑さがどうしてそうなったかという経緯も含めて俯瞰で書かれています。


幕末を描いた大河ドラマ「西郷どん」もクライマックス。いよいよ西南戦争です。
どんな描かれ方をするのでしょうか。楽しみです。


※注「佐賀の七賢人」
・鍋島直正:佐賀藩10代藩主。教育改革と技術革新に注力。佐賀藩が造った鉄製大砲・蒸気船は後の日本の科学技術に影響を与えた。
・副島種臣:明治政府の外務卿を務め、日本発の国際裁判を手がけた。
・大隈重信:総理大臣を歴任し、東京専門学校(後の早稲田大学)を創設した。
・大木喬任:初代文部卿。義務教育制度の礎を作った。
・佐野常民:博愛社(のちの日本赤十字)を創設した。
・島義勇 :直正公の命で北海道開拓調査を行った。佐賀の乱後、斬首刑。
・江藤新平:初代司法卿。民権に基づく司法と三権分立を提唱した。佐賀の乱後、斬首刑。