「ステキ、ついに実現!着物をニューヨークコレクションのランウェイで出展!」

~そのプロジェクトとは、世界四大ファッションショーのニューヨークコレクションで着物をランウェイで出展するというもの。
ニューヨークコレクションのランウェイで正統派の着付けで着物を出展するというのはこれまでになく、Kickstarterでも支援を募り期待のプロジェクトになっていました。そして2016年2月についに実現したわけです。
このプロジェクトは京都のきもの職人がつくるNPO「きものアルチザン京都」とニューヨークの着物スタイリストであるHiromi Asai氏によるプロジェクトで、ランウェイにはプロモデルが着物を纏い登場。
私はこの記事をfacebookで読みましたが、そこに寄せられたコメントは賛否両論、さまざまなものでした。
肯定的な意見は概ね
「世界に向けて日本文化を発信するのは良いことだ」
「新しい感覚で面白い」
の2点に集約されているようです。
一方、否定的な意見は
「着物じゃない。kimonoドレスだ」
「おはしょりがないなんて」
「振袖にお太鼓結び?」
「補正してないからなんだか変」
という着付けに対する疑問と、
「大股歩き、外股歩きがふさわしくない」
「所作がきちんとしてないので、着物好きとしてはなんだか気分が悪い」
「日本人らしい所作まで取り入れてはじめて日本の良さがわかるはずなのに」
というランウェイ特有のモデルウォークへの批判が多いようです。
そして最後には
「なぜ日本人をモデルに起用しないのか」
「着物はやはり日本人にしか似合わない」
というものまで。
これほどネガティブな意見が集まったのには、この記事が「正統派の着付け」という表現をしたことも原因の一つと思われます。
ガウン風に着るとかあれこれアレンジして遊ぶのは一向に構わないけど、ホンキで着る気ならちゃんとしてよね、というところなのでしょう。
思いやりあふれる「お・も・て・な・し」の国である日本ですが、アイデンティティの核心に触れる部分ではめちゃくちゃ厳格・保守的なんだなぁというのがわかります。
確かに着物は日本人を美しくする装いですが、その姿に誇りを持つことと、排他的になることとは違うと思っています。
日本人は日本人らしい着方をすればいいのだし、外国の方がどんな着方をしていてもそれをファッションとして楽しんでいる限り、笑顔で受け止めるおおらかな心を持つほうが日本人にはふさわしい気がしました。