「自分の為に走りだし、誰かの為にゴールする」

これは、ランニングチームのリーダー
石田淳さん
サロマ湖ウルトラマラソンを完走したときのお話の中で聴いた言葉です。
(会場に書かれていたそうです)

私の富士登山も、「一生に一度は登ってみたい」という
自分の気持ちで始めたチャレンジですが、
この「日本一」の山にチャレンジするチャンス、
これまでに様々なことを教えてくれたたくさんのアスリートのみなさんや、
ドリカムキャンプ
を通して接している運動部のみなさん、
日々、志を持って「日本一」やそれ以上の「自己ベスト」を目指し、
努力しているみんなの願いが叶うようにという願をかけて臨みました。

それが、私の夢でもある
「日本のスポーツを文化にする」という思いにもつながっていくし、
結果、「誰かの為に」が私に力を与えてくれました。


8合目以降は、そこまでとはだいぶ様子が変わり
息苦しさを感じるようになりました。

そこで頭に浮かんできたのが、
この「無酸素」なお二人の対談の中でのお話。

*単独無酸素でセブンサミットの登頂(残るはエベレストのみ)を目指す栗城史多さん。

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栗城史多オフィシャルサイト
http://www.kurikiyama.jp/
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*フリーダイビングアジア記録保持者(ボンベなしで115m)の篠宮隆三選手

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篠宮隆三オフィシャルサイト
http://www.apneaworks.com/
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◆脳が一番酸素を使う
http://www.bayfm.co.jp/flint/f20120114.html


貧血もちで酸素を運ぶ力が低い私。
少なめなヘモグロビンとフェリチンを、
登山の為に存分に活躍させるスキルは、
「余計なことを考えない」。

脳は二つ以上の事を同時にできない、
だから、ここでやることは、
考えないでできる「一つのことに集中する」こと。

そこで、今回の目的でもある願掛けの
「日本一」「自己ベスト」を頭の中で、
みんなの思いが叶いますようにという思いとともに、
ひたすらヘビーローテーション。
呪文のように唱えて登っていきました。

足やカラダの疲れよりも、8合目~9合目付近からは、
10歩進むと息が苦しく、胃が重くなり、足が止まる。

う~ん、く・・・苦しい


んっ
「苦しい」

そこで浮かんできた言葉は、この方から教えていただいた

「苦しみさん、こんにちは。やっと会えたね」

*大橋ボクシングジム、大橋秀行会長(ネクタイの方です)

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大橋ボクシングジムオフィシャルサイト
http://www.ohashi-gym.com/
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元世界ストロー級チャンピオンの大橋秀行会長が、
現役時代、良く言っていた言葉だったそうです。
この苦しさを超えたところに成長があり強くなる。
苦しくなると、待ってました!とばかりに、集中して練習したそうです。

体力の限界よりも先に来るのは気力の限界。
前日のブログでご報告した通り、「無理しない」という基準はありましたが
その範囲で、「登頂」という自己ベストを目指す努力はするべき。

◆前日のブログはこちら→
http://ameblo.jp/sumiresaita/entry-12060457416.html


10歩で足が止まるなら、20歩顔晴ろう(がんばろう)。
苦しくなって足が止まりそうになってから、あと10歩と決めて
進みました。

私のようなレベルで、トップアスリートのスキルを
使わせてもらうことになるとは思いませんでした(笑)

ガイドの西川さんにも、
「上に来て、なんか、ペース上がりましたね」と言っていただけたことは
活かせた証かな~。

ちゃんと見ていてくれる西川さんにも改めて感謝です。

それぞれの場面、それぞれのレベルでがんばりどころはあり、
トップアスリートのスキルやメンタルは、そこに落とし込むことができると
改めて実感しました。

スポーツは文化。

>>>つづく