実践の対局は少ないが 本は読んでいる。

近頃は もっぱら古碁だ。

中でも「 本手 」を とりあげているものが フィットしている。

 

古碁というと 本因坊 秀策・秀和・算砂・太田雄蔵あたり…。

 

今までは 参考図を 丁寧に読むようにしていたが 

棋譜ならべをしただけでも 読んだつもりに…。

気になったところは 参考図の手順も 並べた。

 

秀策の打ち碁の 

「 本手 」について 解説されているものに 得るものが多かった。

秀策の 「 見合い 」の考え方をベースに 

相手の着手に対応できる 価値ある一着だ。

地味で素朴な着手でも 盤石の 構えをみせる。

直接的な守りや 攻めだけでなく 後から効いてくる 本手もある。

 

ただ 局面に応じた 本手を探るのは 難しい。

 

一手打つたびに 働きのない石が 増えただけとか 

凝り形に なってしまうことがある。

あるいは 重い石になって 

変化やフリカワリが できなくなることもある。

 

大きく崩れることがなく 相手の石の力を発揮させない 着手を求めたい。

本手を打ちたいが 棋書のようには いかないものだ。

緩着で 大勢におくれてしまうこともある。

 

そこが 棋力なのか…。