地球上で 木星や金星(惑星)の 動きを見ていると 

他の星のように 北極星を中心に 同心円をえがかない。 

古代メソポタミアの人は この行きつ戻りつする動きに 神秘性を感じ 

占いに つながったという。

 

天文の知識は全くないが 「巡行とか逆行」というらしい。

惑星は 太陽を中心にまわり 行きつ戻りつするわけでないが 

地球も 太陽のまわりをまわっているために このように見えるそうだ。

「 見かけの動き 」 と 中学校理科の教科書にあった。

 

本質的には全く違うが 囲碁にも 「 見かけ 」 というものがありそうだ。 

 

大きな地が できそうだと思っても 

石が詰まり 整地してみると 思ったほどの大きさでないこともある。

 

大模様が できそうで 

やきもちをやいて 単独で突入(打ち込み)していく ことがある。

これは 碁が急になり 好みではない。

それよりも 相手の弱い石を攻めながら 

ナダレていき 自然のうちに 相手の模様が 消滅することがある。

打ち込みより これで優勢を意識する方が 嬉しい。

また 模様とか 強そうな大石でも 急所に迫られると 形がくずれたり

攻撃目標の 重い石になったりしてしまう。

攻守逆転や フリカワリもある。

このあたりの見極めは 棋力に負うところが大きい。

死活やヨセでも 見た目ほどといった 「 見かけだおし 」 があるものだ。

 

相手の石の方が 勢いよく見え 慌ててしまうことはよくある。

それで 悪手の連発を経験した方も 多いのでは?

 

「 焦らず 急がず 」 が いい。