削る彫刻と ふくらめていく彫刻と

二つのタイプが あるそう。

 

囲碁は

石をつなげて 境界線をはり 「地」をつくる たし算のゲーム。

アナログ的な 思考とも…。

 

終局時の盤面には 意味を持った白石や黒石の集合が

お互いの境界線をつくり それぞれの「地」を 完成させる。

石の闘いで 生存権を失った石は 

打ち上げられ姿を消すが 整地時に 自分の地にもどって 

盤上の石の集合体の 完成となる。

 

つまり序盤・中盤・終盤と

どの局面でも すでに着手した石が残っている。

着手した石を目で追うことで 

これまでの過程や これからの展開を考えることができる。

相手の考えていることを 推察することもできる。

 

囲碁には 様々な角度からの 着想や発想が求められ

自分なりに 考え判断し石の集合体を「 地の大きさ 」 として

完成させるところに 魅力がある。

 

☆ 画像は 幕末の棋士 本因坊秀策と 太田雄蔵の対局です。

  見ただけでわかった方は 古碁に精通されていますね…。