整地後の地は 思ったよりも小さく見える。

 

石が詰まり境界線ができると こんなもんかあといった感じだ。

隙間があるなしの錯視で 見え方の違いがおこる。

序盤では 相手の地が大きくなりそうでも 見かけほどでないことが多い。

キカシた石が2・3目ととられても 

タネ石でなければ捨てても 大局的に見て好判断ということもある。

 

ある人から 「 5目でも4ヶ所にできれば 20目の地 」 と 

あながち 的はずれな話とはいえないが…。

逆をいえば 2・3目でも 立派な地ということなのだろう。

 

碁形により 見た目以上に 隅や辺が大きかったということはある。

しかし 三線をはわせた相手の地も 

代償として外勢を得るなら 惜しむこともない。

一般的に 隅や辺は完結し 中央への影響が 見込まれない。

 

外勢ができれば 中央に全局的な 発言権がもてる。

背中が厚ければ 後の闘いが楽だ。

中央の模様は 中地も見込まれるが 大きく見えるもので難しい。

あてにしない方が いい時が多い。

手数もかかり ラインを破られると地は 激減する。

武宮九段の 「 宇宙流 」 は 自信がない。

 

趙治 勲 九段 は 大模様をはっても 

1/3程度が地になる程度だろう と言っている。

中地15目なら 大きいと思うぐらいだという。

 

石が詰まると それほど 地が大きくなかったことを 

念頭に形勢判断をしていく 視点ももち合わせたい。

 

自身が 「 悲観するタイプか 楽観してみるタイプか 」 を 自覚して

形勢判断に役立てたい。