脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)で処方箋漢方薬でよく見かけるのが十味敗毒湯。

 

皮膚科の門前薬局の薬剤師さんならよくご存じかと思います。

 

荊防敗毒散という漢方薬を基に日本で考案された処方です。

 

桜皮(オウヒ)と言われる独特な生薬を使用しており、この桜皮がよく効くという話をよく耳にします。

 

個人的には熱を取る生薬が少ないので軽度や初期の状態には良いかと思います。

 

赤みが強かったり、膿などの湿が多い場合は他剤の併用を考えます。

 

また、脂漏性湿疹の場合、中性脂肪などの影響が大きいので食養生は大切です。

 

甘い物やGI値の高い炭水化物、脂っこいものは控えますよう。

 

食養生でもイマイチという方は沙棘(サジー)という生薬で肌の皮脂を整えてあげるもの良いかと思います。

 

 

思春期のニキビ対策なんかにもよく使われますが、どちらかというと美容漢方としてよく使われる生薬です。

 

少し話がそれましたが、脂漏性湿疹は様々な体質により起こります。

 

十味敗毒湯が有効な方もいれば、そうでない方もいます。

 

いつも書きますが、体質に併せて漢方薬は選ぶと良いかと思います。